そういえば読書週間らしいので、近1年の良かったサッカー本やそんな類をズラズラ挙げてみよう。

  • チームモノ

ラ・ロハ スペイン代表の秘密

ラ・ロハ スペイン代表の秘密

世界王者のリーダー論―スペインサッカーが重視するキャプテンの存在

世界王者のリーダー論―スペインサッカーが重視するキャプテンの存在

レ・ブルー黒書――フランス代表はなぜ崩壊したか

レ・ブルー黒書――フランス代表はなぜ崩壊したか

何故、どうして、何をやって、何があって、スペイン代表(ラ・ロハ)が強くなっていくのかなぁってことを理解することにも楽しめた本。そして一体何があったのか、フランス代表(ル・ブルー)を知るドキュメンタリーとしては読み応えのある本だった。

  • マネジメントモノ

人の心に火をつける ~どんな環境でも「人」を伸ばし、結果を出すチームマネジメント~

人の心に火をつける ~どんな環境でも「人」を伸ばし、結果を出すチームマネジメント~

世界一流のサッカー監督から学ぶマネジメント

世界一流のサッカー監督から学ぶマネジメント

日本のメッシの育て方

日本のメッシの育て方

特に松本育夫の本は、平易な言葉からどうやって結果を出していったのかを理解する意味では大変貴重な本ではないかと思います。中々面白い。上野山信行の本はタイトルとは違って「何故メッシ(世界最高のFW)が生まれないのか」から考えていて、育成部門として見る考えを知ることができる良い本です。

  • 監督モノ

Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法

Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法

勝負哲学

勝負哲学

モウリーニョのリーダー論 世界最強チームの束ね方

モウリーニョのリーダー論 世界最強チームの束ね方

グアルディオラ・メソッド―勝利に導くための61の法則

グアルディオラ・メソッド―勝利に導くための61の法則

日本人監督、日本語の書籍として、城福浩監督の本は質の高い良い本だったと思います。岡田武史羽生善治の対談本は愚痴はともかくサッカーと将棋と全く異なる競技から見る発想として気づかされる部分がちらほらとあって面白かったですね。あとは優秀な監督はこんなことしてます、って勉強の部類。

監督ザッケローニの本質

監督ザッケローニの本質

アルベルト・ザッケローニ ザック革命 日本代表監督の素顔とリーダーの美学

アルベルト・ザッケローニ ザック革命 日本代表監督の素顔とリーダーの美学

似た様な時期に似た様な本が出ると、質における差異が明らかに出るという分かりやすい現象。最初に読んだのが上の本だったのですが、片野道郎氏の本の方が中身として(当時周囲の状況を理解させるための配慮がしっっかりしている)良かった印象を受けました。この本を読んで私もアルベルト・ザッケローニを応援しようと思いたくなりました。

  • ノンフィクションモノ

サッカーと独裁者 ─ アフリカ13か国の「紛争地帯」を行く

サッカーと独裁者 ─ アフリカ13か国の「紛争地帯」を行く

多分、近1年だとこれしか読んでいない。アフリカの知らない国々のサッカーの事情というのを様々に知ることができる点、サッカーの試合や代表だけでなく、国における海外(主にプレミア)サッカー人気の変な加減が面白かった本。ちなみに作者スティーヴ・ブルームフィールドはアストン・ヴィラファンだそうですが、ヴィラ大丈夫かな。

  • サッカー以外も網羅しているスポーツ本

オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く

オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く

世界記録はどこまで伸びるのか

世界記録はどこまで伸びるのか

今年一番面白かった本は、トビアス・J・モスコウィッツとL・ジョン・ワーサイムによる「Scorecasting」に間違いありません。「オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く」という日本語タイトルはどうなのか!とにかく内容は濃い上に面白い。
サッカーについて直接言及している部分はありませんが、ホームアドヴァンテージを説明する際にMLSプレミアリーグJリーグなど各国リーグのホーム勝率を出しているくらい、数字をあれこれを見る上で考えさせられる部分(これはサッカーにも援用可能)もありまして大変に勉強にもなる充実した本でした。
ジョン・ブレンカスの本もサッカーについては言及がないのは残念ですが、彼がESPNディスカバリーチャンネルで自身のSports Scienceをやった際にはサッカーについての科学的分析があったので、次にサッカーについての言及を待つばかり。