第54回スーパーボウルを振り返り。

カンザスシティ・チーフスサンフランシスコ・49ersの試合は
31-20でチーフスの勝利になりました。
ヘッドコーチのアンディー・リードは、フィラデルフィア・イーグルス時代の2005年以来
15年ぶりの登場でやっとのことチャンピオンリングを取ったことになります。
良かったね。あとはスティーブ・スパグニュオーロが第42回大会以来のDCとして優勝。
やはり実力者コーチと言うことですか。それからスペシャルチーム、デイブ・タウブが揃えた彼らの活躍。
目立たない人達ですが、彼らの活躍無くして優勝はありませんでした。


49ers vs. Chiefs | Super Bowl LIV Game Highlights


試合を振り返ると、ライン戦ではやはりサンフランシスコは攻撃でまぁまぁ良かったです。
相手を圧倒するほどではないですが、3QでQBパトリック・マホームズインターセプトをされて
3Q終了時点で10-20で49ersの10点差リードは、予定通り実力通りという印象の試合展開でした。
2Q終了前にわざわざ点を取りにいかなくても、後半レシーブだから点を取って点差をつけて引き離せますよ!
横綱相撲を宣言して彼らが勝利をとる道筋を歩んでいるよう。

しかし、4Qでチーフス、マホームズからWRタイリーク・ヒルへのロングパスが決まり
その後、TEトラビス・ケルシーへのTDが決まり3点差に詰め寄られます。でもまだ3点差。残り6分強。
しっかりとヤードと時計を進めればないナーズの勝利という展開でした。オフェンスがうまく進めば・・・


ところが、1stダウンで5yds進んだものの、自陣25ydsからの2ndダウン。
クリス・ジョーンズが見事なパスディフレクトで、パス・インコンプリート。
ジョージ・キトルへのコースが空いていたものの、ジョーンズの個人技、お見事です。
https://www.nfl.com/share/32052020-2020-4d43-502d-353036303231

そして、個人的には、試合の流れを分けてしまった重要なプレー。3rd&5。
ブリッツルック、レシーバーが明らかにカバーされそうな様相。ランを出せそうもない前傾。
5ydsだけ稼ぐにも分が悪い個々の布陣。
見た瞬間におかしいんですよ。
せめて空きそうなのはTEのキトルでしたが、TEスクリーンのコールでもないのでキトルも前へ走りパスを待つ状態。
QBのジミー・ガロポロはサック寸前にパス試投しましたが、パス失敗に終わり攻撃シリーズが終わります。
https://www.nfl.com/share/32052020-2020-4d43-502d-353036303232


どう考えても失敗のコール。
アメリカンフットボールは、攻撃と守備の作戦の勝負なんですが、大一番であればあるほど「大ハズレ」のコールをしないことが重要なんだな。
と思わされました。
49ersのHC(兼OCでプレーコーラー)カイル・シャナハンは、第51回スーパーボウル、4Qの大事な場面でパスを選択しQBサック、そしてアトランタ・ファルコンズは大逆転負けということがありました。それよりも大事件には取り扱われることはないですが、このコールはやっぱり理解に苦しみます。


試合のMVPはマホームズ。彼の魔法のような活躍で勝ったことが表のストーリーとして語り継がれることでしょうが
やはり負けたチームの敗因、これが気になって仕方がない。
あの3rdダウンのコール。そしてもう1つのハズレコールが4thダウンギャンブル。
こういうことでは負けるのです。残酷な。