2021年の未練杯に向けたタンパベイ・バッカニアーズのドラフトを考察していきましょう。(今回が3回目です)
バッカニアーズは、スーパーボウルで先発した22名(攻撃・守備の両11名)が全員残留させることができました。
とても珍しい。ということで決定的な穴というものがないなかで、ドラフトニーズも各社、各記者、考え方がバラバラです。
これは、モックドラフトをやる人間にはとても困ります。
というわけで、ニーズと言われているポジションの1つコーナーバックをみていきましょう。


まずバッカニアーズの守備と言えば、DCのTodd Bowlesがブリッツ好きであり、ILBのWhite、Davidという核がいて、OLBのBarrett、JPP、DLにはSuhがいて、スーパーボウルでは先発扱いされていませんがVeaもNTとして良い選手です。これに比べると名前のインパクトが弱いのがDB、特にCBになります。
チームスタッツをみると、3945ヤード(悪い方から8番目)取られ、被QBレートは94.3(15番目)、相手の試投回数が多いせいもありますが4311ヤード(2番目)もパスを通されているのは、CB単体の力が所謂トップ級の選手ではないことになります。(例えばNFL Top100に選ばれた選手でタンパからDBは出ていない、PFFのOutside Cornerだけのランキングでは25位)
あと、Carlton Davisがちょっと残念な事件をしたので、彼より良い選手を欲しいと思うのは心理的な側面。

そんなわけで、ドラフト候補を見ていきましょう。
まず今ドラフトで注目されている選手は
Putrick Surtain II(Alabama)
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プレスマンカバレッジとか、シャットダウンコーナーとして、活躍している選手ですし、CBとしては身長が高く、加えて運動能力も高い。ただ彼の出身校はアラバマ大学。この大学のCBはHCのSabanの主義なのか、バックペダルをしない。そしてプロで成功する選手が少ない。例外はボルチモアのMarlon Humphreyですが、ああいう使い方しかないのではないでしょうか。

Caleb Farley(Virginia Tech)
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映像を見る限り、こっちのほうが完成された選手のように思えるCBですが、ACLも負傷したことあるし、今ドラフト前のプロデイは怪我で不参加している点のマイナスが否めない選手。あとは元々はQBだった選手と言う経歴が個人で気には好きです。ドラフトでどの指名順位まで残るのか、読めない選手です。32位まで残るんでしょうか?それがわからない。

Jaycee Horn(South Carolina)
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体躯、運動能力、シャットダウン力を持っているCBとして注目されている選手です。彼のプロデイでの運動能力の結果はとても良いです。あと腕も長いのはとても良いですね。ただ、彼も32位まで残るのか、これがわからない。

Greg Newsome(Northwestern)
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タンパがドラフト前に接触しているCBが彼です。カバーコーナーとしての力を見事に見せている選手です。40ydsだけなら有力CBの中では僅差ながら1番速いです。(4.37)先述の通り、アウトサイドコーナーに問題がある点を考慮するなら、彼を指名してCBを強化するのは理に適っているようには思いますが、問題は彼も32位まで残るのか、わからない。ただ残ったら指名したいと思います。他に誰が残るのか次第ではありますが。

Asante Samuel jr.(Florida State)
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時々彼を32位で指名するモックドラフトもみかける選手。相手選手にガツガツいく印象があるCBです。父親と似ていない、ってのが正直なコメント。サイズでいうと5'10''、180lbな点、1巡で持ってくる理由は大変ですが、2巡64位までに残っていないことは確かでしょう。とにかくCBは誰が残っているか次第ですし、他のポジションの選手次第。

ざっと上位候補を見た印象として、個人的には怪我の心配を除いたらFarley、Hornかなと思いますが、Surtainの能力も良いですが、アウトサイドのCBという点では劣るような、という感じで、各社各記者、評価がバラバラで、決定的な1番手(例えば2017年のMarshon Lattimore、2018年のDenzel Ward、2020年のJeff Okudah)がいないのが、今ドラフトの特徴であり、モックドラフトを悩ませる。面白いとも言うが本当に頭を悩ませますね。