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2021年の未練・或爺杯(通称「未練杯」)も無事に終わりました。
とりあえず、トレードが多かったですね。
【やるからには】
— デトロイ亭ライオンズ (@detliontei) 2021年4月24日
トレードって正直憧れる。
サラリーキャップは気にしない。#デトロイ亭のNFLコラ画像#未練杯 pic.twitter.com/tkECnZFnJ0
各GMの皆様、こんな気分なのかもしれません。
斯く言う私も、未練杯では幾度もトレードをしているので文句は言わないですが、やっぱり度を超えたトレードは好きになれませんね。
そんな自分のトレードをちょっと振り返ってみようと思うので調査。
2011年 NE(初参加)
1巡17位 | JJ Watt | DE | Wisconsin |
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1巡28位 | Muhammad Wilkerson | DT | Temple |
この時はトレードせずに、耐えに耐えて欲しい選手を取った指名でした。https://encyclopector.hatenadiary.org/entry/20110417/p1
実際のドラフトではWattは11位でHOUに。Wilkersonは30位でNYJに指名されました。両名ともプロボウラーになりましたし、Wattに至ってはDPOYを3度も取るスターになりました。まぁ1巡31位PITのCameron Heyward(未練杯では指名漏れ)がここ数年でプロボウルを何度も取る優秀なDLになりましたので、WilkersonにするべきだったかHeywardにするべきだったか、永遠の謎。
とにかく、NEの首脳陣は一体全体どういう思考で、ドラフトをするのだろうか?を疑似体験するつもりで臨み、神経と胆力と頭脳が試される、こんな面白い大会はない!という思いになりました。参加することこそ意義がある。
2012年 NE
1巡24位 | Chandler Jones | DE | Syracuse |
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初のトレードをしたのがこの指名。 https://encyclopector.hatenadiary.org/entry/20120422/p1
自分が欲しいと思った選手が取られるのではないかと本気で焦り、相手から来たトレード交渉に渡りに船で乗りました。1巡27位+4巡126位を、1巡24位+6巡188位にトレード。
なお、実際のトレードでは1巡27位+3巡93位を対価に、21位で本当にNEがJonesを指名しました。驚きました。モックドラフトが当たる。
そして1巡31位をMIAにトレードダウンしてしまいました。実際には1巡31位+4巡126位を対価に、1巡25位でDont'a Hightowerと、準備通りの結果の指名。(Harrison Smithか、Dont'a Hightowerか、Lavonte Davidか、というウッハウハの待ちをしていた)
トレードアップも当たる。普通にやってたら2名とも当たってた。
(未練杯のお祭り的要素で、31位にRyan TannehillをMIAに指名させてあげたわけだが、まさか2019年にTENでプロボウラーQB、しかも年間最高パサーレーティングになるとは誰も予想できますまい)
予想が当たると嬉しい、というのがわかったのがこの年。なにより準備をしたことによる結果だとは思いますが、当たることが嬉しいことは、強調して伝えたい。
2013年 MIN
この年はNEのGMができなかったので、1巡が2つのMINでした。 http://avestc.blog79.fc2.com/blog-entry-19.html
1巡8位 | Chance Warmack | OG | Alabama |
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トレードしてでも欲しい選手を、トレードした。そんな大胆なトレードアップを敢行したのがこのドラフト。1巡23位+2巡52位+3巡83位を出して、1巡8位+4巡105位にトレードして指名したわけです。大学時代は凄かったですし全米王者。その時の試合からして、前年の1巡24位、David DeCastroよりも圧倒的に上でした。
が、1巡10位でTENに指名された彼は、NFLでは大きな活躍には至らず、WarmackはPHI在籍時スーパーボウル制覇はしましたが、スタメンではありませんでした。ちなみに彼と双璧をなしていたJonathan Cooperは1巡7位で指名されたARIから3年で出されてもっと残念なことに。1989年以来、OGがTop10に2名も入る稀有なドラフトは本当に残念ドラフトでした。
1巡25位 | Manti Te'o | LB | Notre Dame |
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テオねぇ。いたねぇ。全米王者決定戦の前に例の事件が発覚して、それから転落するようにダメですね。未練杯のボードを今見直すと、WRのDeAndre Hopkinsが指名できたんだなぁ(実際の指名でも1巡27位)とため息。
なお、実際のMINのドラフトは
1巡23位 | Sharrif Floyd | DT | Florida |
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1巡25位 | Xavier Rhodes | CB | Florida State |
1巡29位 | Cordarrelle Patterson | WR | Tennessee |
1巡29位の対価は、2巡52位、3巡83位、4巡102位、7巡229位、うん、現実の方がもっとひどい。Floydは運動能力は優秀でも、試合中に気を抜く悪い部分が気になっていたので評価していませんでした。
加えて
6巡196位 | Jeff Baca | OG | UCLA |
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7巡214位 | Travis Bond | OG | North Carolina |
とOGの指名も、前者は4試合4オフェンススナップ。(1スナップと3スナップ、2試合は0スナップ)、後者は53名ロスターに残れず放出と、OGをちゃんと上で指名しておけばとは思ったりします。Rhodesは当たりでしたが、WRとしてのPattersonは大きい貢献ではなく、彼はリターナー又の名をオフェンスウェポンとして、活躍することになります。うーん、1巡でしかもそんなにトレードアップするタマか?
色々とまとめると、とにかくGMの疑似体験は難しい。改めて未練杯およびNFLドラフトの難しさを思い知った年でした。特に自分から仕掛けるトレードは難しい。
もし、この未練杯をやり直せるのなら、
1巡23位 | Desmond Trufant | CB | Washington |
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1巡25位 | DeAndre Hopkins | WR | Clemson |
って思います。