2022年 NYGドラフトを考える

イーライ・マニングだって、ブランドン・ジェイコブズだっていなくても、応援するチームは変わらない

未練杯ではニューイングランド・ペイトリオッツの担当をしましたが、やっぱり好きなチーム、ニューヨーク・ジャイアンツのドラフトについて考えていきましょう。
まずは2022年シーズンについて。コーチ陣のついて長々書くと本題から逸れるので簡単に書くと

HC ブライアン・ダボール 前ビルズOC
OC マイク・カフカ 前ビルズQBコーチ
AHC兼DC ドン・マーチンデール 前レイブンズDC

スペシャルチームコーディネーターは留任。とりあえず前任のHCでは結果が出ませんでした。人選が酷かったというのが本音で特に攻撃のコーチ陣は何やってるんだという感想しかなく、守備は仕留められない貧弱ぶりが頭痛のタネ。思い出したくもないね。
ということで建て直し開始の年です。
現状のデプスチャートをまず確認しますと

Pos 1番手 2番手 3番手 4番手以後
QB Daniel Jones Tyrod Taylor Brian Lewerke Davis Webb
RB Saquon Barkley Matt Breida Gary Brightwell Antonio Williams, Sandro Platzgummer
WR1 Kenny Golladay Darius Slayton Collin Johnson Travis Toivonen
WR2 Kadarius Toney Richie James Robert Foster David Sills
WR3 Sterling Shepard C. J. Board Alex Bachman Austin Proehl
TE Ricky Seals-Jones Jordan Akins Jake Hausmann Chris Myarick, Rysen John
LT Andrew Thomas Devery Hamilton Roy Mbaeteka
LG Max Garcia Shane Lemieux Wes Martin
C Jon Feliciano Max Garcia Nick Gates
RG Mark Glowinski Jamil Douglas Ben Bredeson
RT Matt Gono Korey Cunningham

攻撃に続いて守備。おそらく新DC下では3-4。

Pos 1番手 2番手 3番手 4番手以後
DE Leonard Williams Jihad Ward
NT Justin Ellis David Moa
DT Dexter Lawrence Raymond Johnson
SLB Quincy Roche Trent Harris Oshane Ximines
MLB Blake Martinez Cam Brown T. J. Brunson Omari Cobb
WLB Tae Crowder Carter Coughlin Justin Hilliard
OLB Azeez Ojulari Elerson Smith Niko Lalos
LCB James Bradberry Jarren Williams
SS Julian Love
FS Xavier McKinney
RCB Adoree' Jackson Rodarius Williams
NCB Darnay Holmes Aaron Robinson

スペシャルチーマーは割愛。この後大事なことは53人までロスターカットされることも考慮する必要があります。
とりあえず陣容としては貧弱というのが一言で出てきます。特に問題はDBですし、仕留められなかったという意味では一番大きなことはサックを取るエース格のEDGEの選手がいないということです。やはりオジュラリでは(チームの新人記録の8サックではあるもの)足らなかったというところか。昨年1巡級とは言われながらも2巡50位で指名。
ただ、お給金の問題もありまして大きな補強はRGのグロウィンスキーのみ。出て言った選手としてはドラ1だったTEエヴァン・エングラムがいなくなりましたし、LBロレンゾ・カーターを慰留できなかったんかと残念なところです。
この他にもポジションで気になるのはやはりRT。補強もなく名前も控えだった人たちなのでドラフト高順位で指名される可能性が高い。それ以前にいた名前が高額契約で失敗したネイト・ソルダーですからね。情けない。
ドラフト指名に関しても、既に昨年の1巡トニーをトレード要員で使う話も出ていて、チーム全体の立て直しをしていかなければという雰囲気が立っています。


 ドラフト指名権を考えてみますと、ジャイアンツが持っているのは1巡5位,7位、2巡36位、3巡67位,81位、4巡112、5巡147位,173位、6巡182位、となります。1巡が2つあるのは昨年のドラフトでベアーズがQBジャスティン・フィールズを指名する際にトレードしたものです。昨年のドラフトですんなり1巡11位でLBマイカパーソンズを指名していたら今頃と思うことは多々。この1巡の2つの指名権ですが、予想が非常に難しい。理由はそれまでの1巡4位までの指名が予測が立たない。6位のカロライナにしてもトレードダウン含めて予想が難しい。誰を取れるのか?という問題よりも誰が残っているのか?という問題だと思うほうが正しいでしょう。


 ドラフト上位の候補としては、まずカイル・ハミルトン(Kyle Hamilton Notre Dame S)

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Sとして、DBとして、何でもできる器用さ、サイズ、運動能力と、優秀。SAFというポジションの事情として全体1位やTop3などが考えられていないわけですが、素材として最高の素材です。
SAFのドラフト史上最高の指名順位がショーン・テイラー、エリック・ベリーが5位だったことを考えると滑り込んできても何もおかしくないし、個人的には指名してほしい。

 CBの1番手は、アーマド・ガードナー(Ahmad Gardner Cincinati CB)

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身長があってプレスカバレッジが優秀なことは秀逸。所属カンファレンスが弱いといわれますが、だったらダレル・リービス等往年の名選手でも大学名はそこそこってのはいます。ブラッドベリーを放出するような話も出てきている以上、これも取りたい選手の一人です。ただ、ハミルトンを取ってガードナーとDB2枚は指名しにくい。テキサンズが3位でLSUのスティングリーを指名するような話が出てきており、ガードナーは5位以下に来るかもと思っています。個人的にハミルトンが見たいんですけどね。

 EDGEで5位もしくは7位に残っているとしたら、おそらくケイボン・ティボドー(Kayvon Thibodeaux Oregon EDGE)

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一歩目の速さが優秀。身長のわりに腕の長さがあったりしますし、まだまだ磨く点があって可能性を秘めていると考えると期待したい選手。問題は残っているかがわからない。おそらくその上のAidan HutchinsonとTravon Walkerはいないかと。あと個人的な意見ですがJermaine Johnsonなら7位では高い。トレードダウンしてから取るべきだと思います。

 OTで5位もしくは7位を考える場合
チャールズ・クロス(Charles Cross, Mississippi State OT)、イーケム・エクウォヌ(Ikem Ekwonu, N.C. State OT)、という名前も出てはいますが、OLの中では一番の素材はエヴァン・ニール(Evan Neal, Alabama OT)だと思います。元々全体1位といわれていたほどの素材、大学がアラバマ大学だったのでGもRTも経験しているフレキシビリティがあること。LTのアンドリュー・トーマスがいる以上、LTではなくてRTが欲しいのはNYGの事情。右Tだけできる選手を指名するのなら2巡以後でも取れるはず。優秀なオフェンシブラインンを即戦力でほしいならニールを選択したいです。しかし問題は指名時に残っているのかがわからない。
(OLの映像は面白くないので省略)


 ドラフト1日目の注目は、先程書いた通り
誰を取れるのか?という問題よりも誰が残っているのか?
につきます。モックドラフトはいろいろ書けますが、他チームの動向をすべて掌握して予測しなければならない難しさにつきます。
 2日目以後はチームの補強です。TEはカイル・ルドルフとも契約できていませんしドラフトで補充は欲しいですし、今年はバークリーの契約最終年でもあるし過度な負担を避けるためにはRBの指名も必要。
OLはルミューは使うべきだと思うので、フェリシアーノとかガルシアがどういう経緯で取ったのかを考えたいところ。怪我明けのゲイツのことを考えても、IOLは指名しておきたい。まず何よりRTで失敗のない指名が必要です。
最後にQBに関して言いますと、私はダニエル・ジョーンズは悪い選手ではないと思いますし、チームを託してよい存在だと思うわけです。ただ当時のドラフト順位が1巡6位で高すぎた。これは事実。ただHC、OCのコーチングスタッフに恵まれずチーム状況が悪いと彼も空転していたと思います。そろそろ契約の話が出始めていますが、私は彼を信用するべきだと思っています。