2022年 NFLドラフト 1日目 感想 NYGとNEについて

予想がつかないレベルを超越していた

NFLドラフト1日目が終わりました。
全チームについていろいろ言いたいことは3日目のすべての指名を終えてから書くとして、今回は1日目の特定のチームについての感想。

・ニューヨーク・ジャイアンンツ
まずは1巡5位と7位を持っていたジャイアンツについて
一言でいうと完璧、というピックでした。5位にケイボン・ティボドー、7位にエヴァン・ニール、と理想的な指名ができました。最重要問題をパス守備と位置づけ優秀なパスラッシャーのティボドー、オフェンスラインの中の唯一の懸案事項ライトタックルにドラフティーの1巡候補オフェンシブタックルの中で最も的確なニール。文句の付け所がなく、各社アナリストも絶賛している状態です。
私はカイル・ハミルトンも見たかったですが、彼を指名した場合、上記2名のうちのどちらかは指名できていないわけで、これ以上何を望まんという話です。仕方ない。(結局、ハミルトンは14位まで落ちました)
2日目以降に期待するのは順当なニーズの穴埋めです。CB、TE、LB、SAFは欲しいですし、RBの保険も欲しいところです。特に重要なのはDBだと思います。1巡級がちょこちょこ残っています。2巡36位で良い選手を指名できると安心できるというモノです。

ニューイングランド・ペイトリオッツ
今年、久々に未練杯で担当したペイトリオッツ
未練杯では NE 1巡21位 ⇔ KC 1巡29位 + 3巡94位 + 4巡135位 + '23 5巡とトレードしたうえで、ニーズであるLBのデビン・ロイドを狙うという状態で直前の28位で他所に指名される、ということになりましたが
現実では ME 1巡21位 ⇔ KC 1巡29位 + 3巡94位 + 4巡121位 でトレードして、直前の27位でジャクソンヴィルジャガーズにロイドを指名されて、さぁ大変という状況になりました。
で、指名したのが、テネシー大チャタヌーガ校のコール・ストレンジ(Cole Strange G 6-5 307lbs)でした。
唖然茫然という言葉につきます。実際ドラフト中継でも失笑が聞こえるほどの信じられない指名になりました。未練杯で私がボストン・カレッジのザイオン・ジョンソンを狙っていたようにOGがチームの陣容の中では穴なのは明白な事実ですが、指名する選手が明らかに1巡級ではない。評価としては2日目の後半、3巡以降の選手だろうとみられていた選手です。
一応、チーム側の評価はシニアボウルでよい動きをしていたことが評価されての指名に至ったようですが、文面の行間を読むと本当に欲しかったポジションがOGだったが、ザイオンもテキサス農工大のケニオン・グリーンという1巡級2名は既に売り切れ。直前でLBのロイドは指名され、ロイドの次の保険だったジョージア大学のクワイ・ウォーカーも指名されていた。苦しい胸の内。こういう場合の選択肢としてトレードダウンをうまく切り盛りできなかったと。
1日目の評価として、まずトレードダウンは評価できます。デプスが薄いのは見えていたので指名権を増やしたいのは順当な考えですし、21位の段階の状況を見たらダウンは理解できます。パッツは興味を示していなかったナコビ・ディーンは結局1巡指名をされませんでした。(ディーンがジャガーズだったらねぇ)この1巡だけでの低評価を判定を覆すには3日目まででどのような指名ができるかにつきます。
補強したいポジションは、OLはあと1名は必要、DLの底上げ、LBは確実に必要、CBもベテランが多くて若手を競争させる必要がある、RBはチェンジオブペースで1名は欲しい、パスキャッチに長けたタイプならなおさら良い。と2日目の3巡までで指名権3つ、7巡までで残り10。腕の見せ所です。


・結論
今回のドラフト1日目、もう想像をはるかに超えたカオスを見ました。特に大物選手のトレードとWR指名。
私は1巡でWR指名するのは好きではないのですが、NYGで思い出すとハキーム・ニックスを指名したときはバレスが残念な事件を起こした直後で即戦力として必要だったので彼の指名は正解でした。オデル・ベッカムJr.の場合は彼の直後の指名がアーロン・ドナルドです。当時ディフェンスラインが弱かったのに何故OBJだったのか。彼がもたらした売り上げとかは確かにあったけれどチームがプレーオフに言った回数、地区優勝した回数を考えると、この選択には疑問符を付けざるを得ない。それくらい
WRはチームビルディングを考えると優先順位は難しい。
ペイトリオッツのWR?なんでニキール・ハリーなんて指名したんでしょうね。当時はTEが弱かったのでアーブ・スミスだったでしょ、と今でも思うことです。
そして大物選手のトレード。やはり大型契約の難しさ。ダニエル・ジョーンズの5年目オプションがうまく切り盛りできない話はNYGの頭の痛いところですが、サラリーキャップは本当に良いシステムだけど頭が痛い。

2022年 ドラフト1日目 展望

なんやかんやで始まる前に書いておきたい

2022年のNFLドラフトが行われます。今年もG+で1日目は生中継。

この本も2年連続で出ました。素晴らしいことです。

今年のドラフトは近年稀に見る難しいドラフトで、大変興味深いです。
いろいろ書いていきましょう。

1. 全体1位がわからない。
ドラフトでいの一番に指名される全体1位指名選手NFLは完全ウェーバー制のため、最初に指名される選手はだいたいチームのニーズとドラフティーの実力からわかってしまっているものです。場合によっては既に契約内容が知られていたりもしていましたが、今回は全体1位のジャクソンヴィルジャガーズが前年にトレバー・ローレンスを指名しているためQBの可能性が皆無ということから、わかりやすいQBの可能性もなくなり、その上で直前になっても、「現場側とオーナー側の意見が割れている」というニュースが出ているなど、本当にわかりません。
エイダン・ハッチンソン(Aidan Hutchinson, Michigan DE)なのか、トレボン・ウォーカー(Travon Walker, Georgia DE)なのか、わかりません。これは2013年以来のことになります。これがわからないから本当に後続のチームたちは大変、2位のデトロイト・ライオンズも同じハッチンソンが残ってほしいと願っているでしょうが本当にわかりません。

2. トレードのタイミングがわからない
未練杯の時に書きましたが、特定のポジションに塊が存在しないため、あっという間にニーズポジションの選手が消える可能性がある恐ろしさがあります。その為、是が非でもほしい選手がいるチームはトレードに駆け込むでしょうし、欲しい選手と指名順位がマッチしていないチームはトレードダウンの選択をうまくしなければならない、そんなドラフトに思えます。
1巡のどこでトレードが出てくるのか、3位のヒューストン、6位のカロライナ、8位のアトランンタ、もありうると思いますし、下位になると元々1巡指名権を持たないチームのジャンプアップを含めて、何が起きるかわからないトレードを注目したいところ。
未練杯で私はニューイングランド・ペイトリオッツでトレードダウンしましたが、手持ちの指名権を増やしたいような印象は受けました。このチームもトレードに注目。昨年は動かずに15位でマック・ジョーンズが来ましたけどね。

3. 特殊な選手の指名順位がわからない
今回のドラフティーの中で、素材として最高な選手の一人、カイル・ハミルトン(Kyle Hamilton, Notre Dame SAF)と信じられんない体躯とスピードを併せ持つジョーダン・ディヴィス(Jordan Davis, Georgia DT)、この両名。1巡のどの順位でどのチームに指名されるのか、全く予想がつきません。
前者はDBとしては大型のサイズ、いろいろなポジションにつくことのできる器用さ、身体能力の高さと、セーフティの中では稀有な存在であることは確かながら、ドラフトするチームとしてはセーフティを1巡の高順位で指名しにくい難しさが、1巡のどの位置までスリップダウンさせるのか、彼の指名順位はモックドラフトによってそれぞれ区々と、結果はどうなるのか気になります。個人的にはニューヨーク・ジャイアンンツに欲しい選手ですが、ジャイアンツは守備も攻撃も穴だらけでセーフティから指名を入れるのか微妙。
後者は、スタミナに難点があるのはわかっていても、DTとしての能力は抜群。彼がいることでほかの選手の負担も軽減される。3-4のNTとして起用と考えたら最初の2ダウンだけでも十分とか、チームがアジャストすることで起用に明るくなるような
感じもしていて、DTが欲しい且つチームに合っていると思うチームなら喉から手が出る素材だと思います。だからこそトレードアップしてどこかが手に入れるのか、それともスリップダウンしてしまうのか、どこのチームが指名するのか、本当に気になります。ペイトリオッツとかレイブンズとか面白そうですけどね。

4. QBが指名されるのかわからない
アメリカンフットボールの花形ポジションといえば、クォーターバックですが、今年のドラフトはQBが結構不作。昨年が豊作だった分、余計に不作を感じさせます。1巡で果たしてQBは指名されるのか?という疑問すら出てきてしまいます。
さすがにQBを指名するとしたら、1巡の下位だと思います。QBに問題を抱えているチームは比較的1巡上位にいて(例外はロサンゼルス・ラムズとトレードの32位があるデトロイト)、1巡からのダウンか2巡からのアップでドラフト指名という可能性を考えます。誰か1巡でQB指名が発生するのか、も含めQBは目が離せません。
1996年が1巡でQBが出なかったドラフト最後の年です。近10年でQB不作だった2013年ですら16位でEJマヌエルが指名されています。ジーノ・スミスが2巡だったことは覚えていてもマヌエルは既にNFLにいません。足が遅すぎて全体1位どころか4巡まで落ちたマット・バークリーもこの年。

5. 予想なんて当たらない
結局、不確定要素が多すぎてモックドラフトは当たりません。当てるほうが難しい。
個人的に印象に残っているのが2011年1巡6位、フリオ・ジョーンズ。元々6位で指名されるだろうと思われていた彼ですが、指名されたチームが全くの予想外。アトランタ・ファルコンズが1巡2巡4巡+翌年の1巡4巡という高額の対価と共にクリーブランド・ブラウンズとトレード。そして彼はマット・ライアンとのコンビでスーパーボウルまで進むことにもなります。とてもドラマティックであり、翌年のブラウンズが1巡でブランドン・ウィーデンを指名してしまうところまでが大きなネタです。(その2年後のジョニー・マンジールがオチ)
未練杯は特定のチームだけを研究するので欲しい選手を分析することは可能で、2013年のチャンドラー・ジョーンズは、トレードアップの順位は現実のほうが上ですが、当たりました。トレードするのは本当に勇気が必要です。
そしてトレードが起きるたびだいたいのモックドラフトのシナリオは崩れます。崩れて当然だと、そしてそのトレードから思惑とドラマを楽しむのがドラフトというものだと思います。
加えて自分の贔屓のチームが指名した選手を応援したくなること。目をつけていた選手が本当に活躍するのかを楽しむこと。これもドラフトの楽しみと。2013年のドラフトは1988年以来のTop10にOGが2名も指名された年、チャンス・ウォーマックは期待したんですが全然でしたね。あれは悲しい。各社有名アナリストも高評価だったんですが、活躍を裏切るか否かも予想が難しいんですよ。ドラフトって、

2022年 NYGドラフトを考える

イーライ・マニングだって、ブランドン・ジェイコブズだっていなくても、応援するチームは変わらない

未練杯ではニューイングランド・ペイトリオッツの担当をしましたが、やっぱり好きなチーム、ニューヨーク・ジャイアンツのドラフトについて考えていきましょう。
まずは2022年シーズンについて。コーチ陣のついて長々書くと本題から逸れるので簡単に書くと

HC ブライアン・ダボール 前ビルズOC
OC マイク・カフカ 前ビルズQBコーチ
AHC兼DC ドン・マーチンデール 前レイブンズDC

スペシャルチームコーディネーターは留任。とりあえず前任のHCでは結果が出ませんでした。人選が酷かったというのが本音で特に攻撃のコーチ陣は何やってるんだという感想しかなく、守備は仕留められない貧弱ぶりが頭痛のタネ。思い出したくもないね。
ということで建て直し開始の年です。
現状のデプスチャートをまず確認しますと

Pos 1番手 2番手 3番手 4番手以後
QB Daniel Jones Tyrod Taylor Brian Lewerke Davis Webb
RB Saquon Barkley Matt Breida Gary Brightwell Antonio Williams, Sandro Platzgummer
WR1 Kenny Golladay Darius Slayton Collin Johnson Travis Toivonen
WR2 Kadarius Toney Richie James Robert Foster David Sills
WR3 Sterling Shepard C. J. Board Alex Bachman Austin Proehl
TE Ricky Seals-Jones Jordan Akins Jake Hausmann Chris Myarick, Rysen John
LT Andrew Thomas Devery Hamilton Roy Mbaeteka
LG Max Garcia Shane Lemieux Wes Martin
C Jon Feliciano Max Garcia Nick Gates
RG Mark Glowinski Jamil Douglas Ben Bredeson
RT Matt Gono Korey Cunningham

攻撃に続いて守備。おそらく新DC下では3-4。

Pos 1番手 2番手 3番手 4番手以後
DE Leonard Williams Jihad Ward
NT Justin Ellis David Moa
DT Dexter Lawrence Raymond Johnson
SLB Quincy Roche Trent Harris Oshane Ximines
MLB Blake Martinez Cam Brown T. J. Brunson Omari Cobb
WLB Tae Crowder Carter Coughlin Justin Hilliard
OLB Azeez Ojulari Elerson Smith Niko Lalos
LCB James Bradberry Jarren Williams
SS Julian Love
FS Xavier McKinney
RCB Adoree' Jackson Rodarius Williams
NCB Darnay Holmes Aaron Robinson

スペシャルチーマーは割愛。この後大事なことは53人までロスターカットされることも考慮する必要があります。
とりあえず陣容としては貧弱というのが一言で出てきます。特に問題はDBですし、仕留められなかったという意味では一番大きなことはサックを取るエース格のEDGEの選手がいないということです。やはりオジュラリでは(チームの新人記録の8サックではあるもの)足らなかったというところか。昨年1巡級とは言われながらも2巡50位で指名。
ただ、お給金の問題もありまして大きな補強はRGのグロウィンスキーのみ。出て言った選手としてはドラ1だったTEエヴァン・エングラムがいなくなりましたし、LBロレンゾ・カーターを慰留できなかったんかと残念なところです。
この他にもポジションで気になるのはやはりRT。補強もなく名前も控えだった人たちなのでドラフト高順位で指名される可能性が高い。それ以前にいた名前が高額契約で失敗したネイト・ソルダーですからね。情けない。
ドラフト指名に関しても、既に昨年の1巡トニーをトレード要員で使う話も出ていて、チーム全体の立て直しをしていかなければという雰囲気が立っています。


 ドラフト指名権を考えてみますと、ジャイアンツが持っているのは1巡5位,7位、2巡36位、3巡67位,81位、4巡112、5巡147位,173位、6巡182位、となります。1巡が2つあるのは昨年のドラフトでベアーズがQBジャスティン・フィールズを指名する際にトレードしたものです。昨年のドラフトですんなり1巡11位でLBマイカパーソンズを指名していたら今頃と思うことは多々。この1巡の2つの指名権ですが、予想が非常に難しい。理由はそれまでの1巡4位までの指名が予測が立たない。6位のカロライナにしてもトレードダウン含めて予想が難しい。誰を取れるのか?という問題よりも誰が残っているのか?という問題だと思うほうが正しいでしょう。


 ドラフト上位の候補としては、まずカイル・ハミルトン(Kyle Hamilton Notre Dame S)

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Sとして、DBとして、何でもできる器用さ、サイズ、運動能力と、優秀。SAFというポジションの事情として全体1位やTop3などが考えられていないわけですが、素材として最高の素材です。
SAFのドラフト史上最高の指名順位がショーン・テイラー、エリック・ベリーが5位だったことを考えると滑り込んできても何もおかしくないし、個人的には指名してほしい。

 CBの1番手は、アーマド・ガードナー(Ahmad Gardner Cincinati CB)

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身長があってプレスカバレッジが優秀なことは秀逸。所属カンファレンスが弱いといわれますが、だったらダレル・リービス等往年の名選手でも大学名はそこそこってのはいます。ブラッドベリーを放出するような話も出てきている以上、これも取りたい選手の一人です。ただ、ハミルトンを取ってガードナーとDB2枚は指名しにくい。テキサンズが3位でLSUのスティングリーを指名するような話が出てきており、ガードナーは5位以下に来るかもと思っています。個人的にハミルトンが見たいんですけどね。

 EDGEで5位もしくは7位に残っているとしたら、おそらくケイボン・ティボドー(Kayvon Thibodeaux Oregon EDGE)

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一歩目の速さが優秀。身長のわりに腕の長さがあったりしますし、まだまだ磨く点があって可能性を秘めていると考えると期待したい選手。問題は残っているかがわからない。おそらくその上のAidan HutchinsonとTravon Walkerはいないかと。あと個人的な意見ですがJermaine Johnsonなら7位では高い。トレードダウンしてから取るべきだと思います。

 OTで5位もしくは7位を考える場合
チャールズ・クロス(Charles Cross, Mississippi State OT)、イーケム・エクウォヌ(Ikem Ekwonu, N.C. State OT)、という名前も出てはいますが、OLの中では一番の素材はエヴァン・ニール(Evan Neal, Alabama OT)だと思います。元々全体1位といわれていたほどの素材、大学がアラバマ大学だったのでGもRTも経験しているフレキシビリティがあること。LTのアンドリュー・トーマスがいる以上、LTではなくてRTが欲しいのはNYGの事情。右Tだけできる選手を指名するのなら2巡以後でも取れるはず。優秀なオフェンシブラインンを即戦力でほしいならニールを選択したいです。しかし問題は指名時に残っているのかがわからない。
(OLの映像は面白くないので省略)


 ドラフト1日目の注目は、先程書いた通り
誰を取れるのか?という問題よりも誰が残っているのか?
につきます。モックドラフトはいろいろ書けますが、他チームの動向をすべて掌握して予測しなければならない難しさにつきます。
 2日目以後はチームの補強です。TEはカイル・ルドルフとも契約できていませんしドラフトで補充は欲しいですし、今年はバークリーの契約最終年でもあるし過度な負担を避けるためにはRBの指名も必要。
OLはルミューは使うべきだと思うので、フェリシアーノとかガルシアがどういう経緯で取ったのかを考えたいところ。怪我明けのゲイツのことを考えても、IOLは指名しておきたい。まず何よりRTで失敗のない指名が必要です。
最後にQBに関して言いますと、私はダニエル・ジョーンズは悪い選手ではないと思いますし、チームを託してよい存在だと思うわけです。ただ当時のドラフト順位が1巡6位で高すぎた。これは事実。ただHC、OCのコーチングスタッフに恵まれずチーム状況が悪いと彼も空転していたと思います。そろそろ契約の話が出始めていますが、私は彼を信用するべきだと思っています。

2022年 NEのドラフトを考える

未練杯をやる前にチーム状況を書いて煙幕としたかったのに、PCが壊れたんだ

ドラフトをする前に大事なことは、チームの状況を冷静に考えることで、デプスチャートを確認。
ニューイングランド・ペイトリオッツのデプスチャートを確認。
まずはオフェンス

Pos 1番手 2番手 3番手 4番手以後
QB Mac Jones Bryan Hoyer Jarrett Stidham
RB Damien Harris Rhamondre Stevenson James White J. J. Taylor, Devine Ozigbo
WR1 DeVante Parker Nelson Agholor Tre Nixon Kristian Wilkerson
WR2 Kendrick Bourne Nelson Agholor Matthew Slater
WR3 (Jakobi Meyers) Ty Montgomery Malcolm Perry
TE Hunter Henry Jonnu Smith David Asiasi Dalton Keene
LT Isaiah Wynn Justin Herron Yodny Cajuste
LG Michael Onwenu William Sherman Arlington Hambright
C David Andrews James Ferentz
RG James Ferentz Drew Desjarlais
RT Trent Brown Michael Onwenu Yasir Durant

未練杯やっている最中にマイヤーズのテンダー期間が越えたので、WR3に彼を明記。
www.si.com


そして守備

Pos 1番手 2番手 3番手 4番手以後
LDE Deatrich Wise Jr. Henry Anderson Bill Murray
NT Davon Godchaux Christian Barmore
RDE Lawrence Guy Daniel Ekuale Byron Cowart
WLB Matthew Judon Josh Uche Ronnie Perkins
MLB Mack Wilson Anfernee Jennings Cameron McGrone Terez Hall
SLB Ja'Whaun Bentley Raekwon McMillan Jahlani Tavai Harvey Langi
LCB Malcolm Butler Terrance Mitchell Shaun Wade
SS Adrian Phillips Kyle Dugger Joshuah Bledsoe
FS Devin McCourty Jabrill Peppers Cody Davis
RCB Jalen Mills Joejuan Williams Justin Bethel
SCB Jonathan Jones Myles Bryant

Dont'a Hightower, Jamie CollinsがUFAという状態。契約をするならドラフトが終わってからという見方。
スペシャルチーマーは割愛。この後大事なことは53人までロスターカットされることも考慮する必要があります。

 ここで目立って穴に見えるのはまずはRG。昨年までの先発シャック・メイソンをバッカニアーズにトレードで放出。Cの控えとRG1番手が兼任という名前の薄さ。LGのOnwenuは大学時代はG。ただしペイトリオッツに入って使われたのはRTとして。昨年まではLGはTed Karrasが務めていましたがFA移籍。マイアミに移籍してすぐ戻ってきて忙しい選手だ。彼は逆に元C。ということでOLのユニットの中では両Gが気になるところです。ペイトリオッツの攻撃、WRオプションを使用することもあって体躯が強くてパワーのある人を欲する傾向を見ていて誰かは指名するけれど誰を指名するのか注目しています。1巡では過去にLogan Mankinsという素晴らしい選手も指名しておりその再来もあり得るかなという見立て。

 続いてDL。Guyの32歳という年齢が気になるところとBarmoreが一番手に評価されない状況の残念さが目立ちます。後者は、昨年のドラフトのDT一番手評価(1巡で指名されるという予想も数多くありました)でしたが、NFLになると特別な選手になれない難しさ。2年目の成長を考えることもあり得ますが、DLのローテーションを多くするチームの中でもう一人使える選手が欲しいなぁという印象。Trey Flowers(2015年4巡DE)のような選手が見いだせると嬉しいなと思っています。

 さらに気になるのはLB。ベントリーと2年契約で残し、19年3巡で取ったChase Winovichを、ブラウンズの19年5巡Mack Wilsonとトレードするという補強をしていますが、層の薄さ中心となる選手が弱い。特に中央をどうするのか?という疑問が残る現状になっています。だからこそモックドラフト、ペイトリオッツの1巡予想がLB。特にILBのNakobe DeanやDevin Lloydが出てくるわけですね。Jarod MayoやHightowerの系譜から考えたらLloydの可能性は高いかなと。

 そして忘れてならないのがCB。ここの特徴は自前で用意して失敗するのが数多く、ドラフト上位で指名しても活躍せず、ドラフト外の選手や他チームから拾った選手が活躍する印象があります。前者の例がLACに移籍したJ. C. Jackson、後者がStephon Gilmore、と最近もいますね。この点から1巡でCB指名するのか?と疑問を持っていますが、ドラフト前の接触ではAndrew Booth Jr.、Trent McDuffie、という21位クラスのドラフト候補には面談していて別に指名されてもと思います。両者ともCBとしては背が高い部類なのがやはりチームの傾向らしい。

2022年 未練杯感想戦

NYGが弱いと、ブログを書くことすらままならない。

さ、今年も日本最大のモックドラフトイベント「未練・或爺杯」(通称、「未練杯」)が行われました。
私は、久々にニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)の担当で、ドラフトに臨みました。
ペイトリオッツをやりたくなるのは、ビル・ベリチック監督の発想はどうやって作られているのか、どういう選手を欲するのかということを考える楽しさがあるんですね。
で、ドラフト結果はこちらになります。
http://avestc.blog79.fc2.com/blog-entry-44.html


ペイトリオッツのチームのニーズは
1. OL オフェンスライン(特に右Gがいない。左Gも元々Tでドラフトした選手、右Tトレント・ブラウンはどうなるのか不安)
2. CB コーナーバック(昨年のシーズンにステフォン・ギルモア、今年のオフにJCジャクソンが移籍)
3. WR ワイドレシーバー(ジャコビ・マイヤーズRFA、ダバンテ・パーカーは加入も、マック・ジョーンズを支えたい)
4. DL ディフェンスライン(ベテランが多くて層を厚くする必要がある。あと思ったほどクリスティアン・バルモアが・・)
5. LB ラインバッカー(ドンタ・ハイタワー、ジェイミー・コリンズUFA、カイル・ヴァン・ノイ解雇)
という状態であります。


さて、この中でどのポジションを重視するべきなのか?ということを考えていたら
そもそもこのチーム、CBを1巡で指名したか?という疑問点が起きたので、最初からCBは切りました。
WRは、パーカーが入ったところに猶更WRを加えたいか?という点でこれも除外。


ということで、狙うポジションは、OL(特にIOL)、DL(DTが特に)、そしてLB。という状態でした。
そして今年のドラフトを見ると、今回はとても難しいドラフトでした。
理由は特定のポジションに有力候補の塊がなく、この選手を逃すと次が2巡級と移ってしまう速さが強かったことです。
あっという間にニーズの選手がいなくなる怖さがあるということですね。


まず一番狙っていた選手は、ジョージア大学のDT、ジョーダン・ディヴィス(Jordan Davis, 6-6 341lbs)

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素晴らしい体躯、考えらないスピード、そして強さ。
1巡の中位で、どうやったら取れるのかを考えていました。
前日までに17位のLACのGMからトレードの話があり、DTが穴になってた14位のBAL、DTのスター2名が今年で契約切れする15位のPHI、を過ぎたらトレード話を再度交渉しようというところまで用意していましたが、残念ながら1巡13位でPITに持っていかれました。
ということで、ここで第1段落が終了。


次に狙っていた選手は、ユタ大学のLB、デビン・ロイド(Devin Lloyd, 6-3 237lbs)

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とボストンカレッジのOG、ザイオン・ジョンソンン(Zion Johnson, 6-3 312lbs)でした。

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前者はペイトリオッツのスキームに適したサイズとスピードとIQを持っている選手で、ハイタワーが復帰しようがしまいが後釜として充分な選手だと思いますし、後者はOGの穴を埋める最適のスペックが彼だと思っています。個人的にはOGでは1番手。
さすがに1巡21位の状態で両方をとることはできず、順番としてはロイド>ジョンソンで待っていました。
21位が近付くところで、ロイドとILBで1巡候補のジョージア大学のナコビ・ディーン(Nakobe Dean, 5-11 229lbs)も狙いそうなチームがいないことに気づきます。
ドラフト開始1時間前に、KCのGMからトレードの話が来ており、ジョーダン・ディヴィスの指名が発表されてから話を詰めだしました。丁度17位のLACの指名が終わるころには条件で合意し、あとはコミッショナーに伝えるだけというところでした。そして「19位の指名が終わったら、届け出を出そう」まで決まりました。20位の指名を聞く前にトレードしたわけですね。何かあっての保険が裏目に出ました。
20位のHOUの指名が、ザイオン・ジョンソンンでした。1巡下位なら妥当な選手だが1巡中位ではない。という評価を覆す指名に驚きです。そして困ったことは、待ちの選手がロイドしかいなくなったことでした。困った困った。
トレード内容は、NE 1巡21位 ⇔ KC 1巡29位 + 3巡94位 + 4巡135位 + '23 5巡、で指名権が増えたことを喜びつつ、狙いたい選手を待つ状態になりました。

時間が流れて23位でDETがディーンを指名します。ここで冷静に自分の指名順番を確認すると、24位DAL、25位BUF、26位TEN、27位TB、28位NYJで、次が自分の29位NE。何か不気味な28位のNYJが気になってくるわけです。3個目の指名、どのポジションを指名するのか不気味すぎる。
ここで、26位のTENと27位のTBにトレード話を持ち掛けます。
が、TENのGMは自分の指名に頭いっぱいでDMを見ておらずトレード話すら行えず
TBのGMには、TENの指名を待ってから話を持ち掛けたところ、すでに指名を届け終わった状態
そして28位のNYJを見守るしかない状態になってしまいました。
不気味すぎる待ちほど怖いものはありません。
そして28位にMIAがトレードアップからのロイド指名。目の前でほしい選手を取られました。痛恨の極みです。
何が悲しいって、TENとのトレードを不成立だったことです。これは失敗と言わざるを得ない。流れの読みはほぼ完璧だったので、トレード不成立が悔やまれます。


 ただ、自分の指名順位29位。ここは誰を指名するのか、ロイドがいなかったら誰を指名するのか、
未練杯の解説でも候補にされていたのが、クレムソン大のCBアンドリュー・ブース(Andrew Booth 6-0, 194lbs) でしたが、そもそも最初からCBに目を向けていませんでした。パッツの上位指名CBは当たりがない。デビン・マッコーティだってS転向したからです。ベリチック就任前のタイ・ローまで遡ります。
ここでの指名は、BPA(Best Player Available)と決めて、ミシガン大学のDEデビッド・オジャボ(David Ojabo 6-4, 250lbs)を指名しました。身体能力が高く、伸びしろが高い。コンバインでアキレス腱を断裂しましたのでシーズン開幕から間に合いませんが、大事な終盤戦で守備を助けてくれたらと思いました。

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何せ、ペイトリオッツの守備、プレーオフバッファロー・ビルズ戦の個人がバラバラで仕留めどころがない守備は悲惨な状況。何よりフロントから強くと思いたいのが心情です。(だからこその1番の最優先はディヴィス)
 もし、このあとのオジャボの指名の後に誰を取るかと考えると候補はラインバッカーでは、アラバマ大学のハリス(Christian Harris)、ジョージア大学のティンダール(Channing Tindall)は狙いたい素材だし、ドラフト前の会談ではアリゾナ州立大学のバトラー(Darien Butler)に注目しているらしく彼を下位指名という可能性は見ています。
オフェンスラインは、明らかにLGとRGはドラフト指名する必要があり、個人的に気になる選手はザイオン以外では、ジョージア大学のソイアー(Jamaree Salyer)は好素材ですし、ウィスコンシン大学のブラス(Logan Bruss)も各社で評価が割れているところをうまくついて指名できると良いかなと。


今回のモックドラフト、穴が多いロスターの現状指名権を増やす策は非常に良いと思います。(3巡4巡が増えたことはとても重要)
正直、ロイドかザイオンのどちらかは取れると思っていたのは本音です。ただ、オジャボがここまで落ちて取れるなら悪くはないという点で、今回の自己採点としては65点ほどでしょうか。

なんやかんやで、NFL開幕です。
ファンタジーフットボールの準備もできてますか?皆さん。


ということで、全チームのロスターと戦力は確認してます。
それ以外のプレシーズンなんかは気にして見てませんし、
怪我人とコロナ離脱の情報をちゃんと入れないとやっていけないのが
このNFLのレギュラーシーズン(およびファンタジーフットボール)です。

さぁ、今年もNFL地区優勝及びスーパーボウル予想にいきましょう。
まずはAFC

AFC バッファロー・ビルズ
AFC クリーブランド・ブラウンズ
AFC インディアナポリス・コルツ
AFC西 カンザスシティ・チーフス
WC1 ピッツバーグ・スティーラーズ
WC2 ニューイングラド・ペイトリオッツ
WC3 デンバー・ブロンコス

まぁちょっと前なら信じられないことに、シーズン全敗、2シーズンで1勝しかしなかったブラウンズを優勝候補にする日が来るとは。
感慨深いものがあります。チームビルディングの大切さを学んでいる気がします。同様にビルズもショーン・マクダーモット体制ブランドン・ミーンGMとの強力な関係が良いチームを作りました。
昨季はパトリック・マホームズのチーフスにプレーオフで負けた両チームですが、補強は明確に負けた要因の守備を補強した印象があります。上積み上積み。
AFC北地区は昨季もボルチモア・レイヴンズを含め3チームがプレーオフ進出した激戦区。全体1位QBジョー・バロウのいるシンシナティ・ベンガルズもオフェンスラインがしっかりとバロウを守ればプレーオフの可能性があります。レイヴンズを下げたのはラマー・ジャクソンのワクチン嫌いと開幕直前にRBがシーズンアウト2名は痛い。
南地区はコルツとテネシー・タイタンズの2チームが争うと思いますが、タイタンズ開幕直前のコロナ陽性者大量離脱は印象が悪い。
で、ワイルドカードに残りそうなチームを考えると、1巡でRBナジー・ハリスをドラフト指名したスティーラーズ。元々QBベン・ロスリスバーガーのパス攻撃、伝統の守備があるので強い。
続くのが色々切っていくと昨季7勝だったペイトリオッツ。正直キャム・ニュートンがQBで残っていたら地区優勝候補だったのですが解雇。昨季のあんなに酷い面子で、それでも7勝したんだから勝ち星は増えるという計算でしたが、開幕から1巡QBマック・ジョーンズで挑む態勢。リリースやスローイングは申し分ないですが、目を見切られてインターセプトもしくは選手を探していてサック連発、という予感がします。9勝したら御の字です。
もう1チームは、QBの問題さえ解決すればなんとかなる気がするブロンコス。ボン・ミラーも健康なままシーズンを送って欲しいですが、QBテディ・ブリッジウォーターが派手さはなくもコントロールできれば、対戦相手の関係から見ても残るんじゃないかなという感じです。マホームズというスーパーなQBがいる手前、同地区ならDBが良いほうが残る。この点でラスベガス・レイダースは切りました。


続いてNFC

NFC ニューヨーク・ジャイアンツ
NFC グリーンベイ・パッカーズ
NFC タンパベイ・バッカニアーズ
NFC西 ロサンゼルス・ラムズ
WC1 サンフランシスコ・49ers
WC2 ダラス・カウボーイズ
WC3 シアトル・シーホークス

冒頭の東地区ジャイアンツは当然ですね。
セイクオン・バークリーの4年目、ダニエル・ジョーンズも3年目。WRの補強を行い、そもそもエヴァン・エングラムやスターリング・シェパードなど、超は付かないが活躍できる選手を揃ってます。そして1巡もWRのケダリウス・トニー。とにかく攻撃が不発にならなければ。オフェンスラインは昨年からケヴィン・ザイトラーが抜けるのは痛手ですが、ヘルナンデスが右Gの後釜へ。昨季後半に頑張ったルミューが左Gで残り、昨年の1巡アンドリュー・トーマスが本来の実力を出せばなんとかなる。(そもそもマーク・コロンボってOLコーチが悪かったというお話)
守備は課題だった仕留める選手として2巡でアジーズ・オジュラリを指名できたのは幸運。ダルビン・トムリンソンは残せませんでしたが、ダニー・シェルトンが入り、DBもアドリー・ジャクソンが入り、穴は埋めた。あとは勝つだけだ。派手さはなくてよいので、しっかりと勝て。
北地区は、結局、アーロン・ロジャーズのパッカーズ。地区を考えるとぶっちぎる可能性も感じます。
南地区は、前回優勝のバッカニアーズスーパーボウル優勝のスタメン22名が全員残るという奇跡的なことがおきてますが、正直に言って昨季はレギュラーシーズンでそんなに強かったわけではなく勝った対戦相手も弱いところばかり。ヴィタ・ヴェアが何試合か欠場していたのが大きかったですが基本的には守備の強さが看板。そこにトム・ブレイディ(ジゼル・ブンチェンの旦那)がQBとしてコントロールする感じです。今季も同地区が戦力的に物足りない点で勝ち星を積み上げて地区優勝からのプレーオフという青写真が見えます。
NFL全8地区で最も読めない激戦区がNFC西地区。ジャレッド・ゴフをトレードに出しマシュー・スタッフォードをQBに据えたラムズを優勝候補に。キャム・エイカーズの離脱をソニー・ミシェルで埋め、アーロン・ドナルドを要する守備が活躍すれば大崩れするとは思いません。(KC相手にバカゲームしたんだけどなぁ)
昨季は怪我人大量発生に泣いた49ersは、本来の実力なら地区優勝級。QBトレイ・ランスを指名された状況下、ジミー・ガロッポロの実力が試されます。優秀な選手だと思うから、本当に怖いのは怪我。
ワイルドカードで残りそうなのは面子を考えたらダク・プレスコットカウボーイズ。守備面の不安を改善したら強いハズ。新DCダン・クイン(元アトランタ・ファルコンズHC、その前はシアトルで優勝DC)の手腕が試されます。そもそもNFLは珍しい話で異なる2チームで優勝したHCがいないのにパッカーズで優勝のマイク・マッカーシーがHCなのは、ジンクスすら気にしないってことですな。
最後に消去法でシーホークス。結局勝負強いQB、勝負強いHCがいること。そしてブライアン・ショッテンハイマーをクビにしたのでオフェンス改善されるであろう予感があります。ただ、地区内で勝ち星を増やすのが難しい分、順位は低めに。


スーパーボウル予想ですが、順当ならチーフスとバッカニアーズの再戦かなと思いますが、期待としてはビルズ対ジャイアンツ。(大昔の「ワイドライト」以来の対戦)
AFCはブラウンズかビルズが上がってくると面白いです。チームビルディング的な意味で。特にブラウンズは今年ベイカー・メイフィールド率いる攻撃陣が花開いてくれると面白いかなと。DBの差でバッファロー


とにかく、今年の期待はですね。
私が未練杯で指名したジェイソン・オウェイ改めオダフェ・オウェイがDROY級の活躍をすること
ニューヨーク・ジャイアンツが優勝して、翌年のドラフトで1巡32位指名権を持つこと
ご満悦な顔して未練杯でモックドラフト指名すること
これを三本柱に考えているところです。ただボルチモアプレーオフにするにはチョットね。

チェルシーFCの優勝。

やっぱり色々と考えさせられるお話ですね。

こんな本が出ていたけれど、この本の中ではチェルシーの監督はフランク・ランパードだし、プレミアリーグ関係の監督やコーチと言えば、気になる人物と言えばトーマス・フランクだし、アシスタントとしてはポール・ネヴィンが入っていなかったのは、選者のセンスがとても悪いことが理解できるし、細かいファクトチェックをすると間違いであることが明らかな点を見逃して刊行したと思うと、残念な本ですね。


さて、前回はマンチェスター・シティーの目線でUEFAチャンピオンズリーグの決勝を見たので、今回はチェルシーの目線で決勝を見ていきましょう。
https://encyclopector.hatenadiary.org/entry/2021/05/29/202838

勝戦は先制点が大事になるし、先制点を与えないことも同様に大事になる。(略)
相手(シティー)の守備が簡単に穴になるとも限らず、(得点の)可能性は90分の中で数度あるくらいだろうと思われる。その中で1度でも決めたら決勝点の可能性もあり、誰かが1つ大仕事をしてくれることが、切望されている。

と書いていて、チェルシー側ができることの限られている中でしっかりと試合を行った印象がやっぱりあります。
チャンピオンズリーグの試合では先発出場していたハキム・ジエシュではなく、カイ・ハヴァーツを先発起用しました。監督のトーマス・トゥヘルの言葉を見ると「高さでのアドヴァンテージとティモ・ヴェルナーとの協力関係に期待した」とあります。個人的にはもう一つ理由があると思うので後述。
相手側の先発にも驚きがあって、これは試合後会見のトゥヘルの言葉で「フェルナンジーニョが先発に入ると思っていた。相手の選択はとても攻撃的で技術ある選手を並べた、ボールを奪取し回収することが難しい。それ以外は予想通りだった。」と言われるこの試合、繰り返しになりますのでフェルナンジーニョについては割愛。(シティーの敗因です)


さて、先発はわかったところで、チェルシーが勝つならどういう展開が理想なのだろうか?という点を考えましょう。
点を多くとって相手を上回る試合よりも、1-0もしくは2-1の点差の少ない試合の方が現実的。さらに言えば、1-0で逃げ切る方がより理想的だったのではないでしょうか。
改めてブルーズの人選を見ると、バックラインは3バック。右にはセサール・アスピリクエタが入り、リーグ戦で行ったリース・ジェームズとの配置の入れ替えはせず、ジェームズが右のウィングバック。中央にチアゴ・シルバ、左はアントニオ・リュディガー。左のウィングバックはベン・チルウェル。安定した後ろ5枚を選び、MFはチェルシーの言葉を借りると「ダブルシックスロール」、ジョルジーニョとエンゴロ・カンテ。(シックスというのはドイツのフォーメーション図で守備的MFを「6番」というからです)
そして前線がティモ・ヴェルナー、メイソン・マウントで、そしてハヴァーツ。
まずはヴェルナーを考えましょう。彼の特徴は何よりスピード。他の競技もスピードは教えることはできない、と言われるほど天賦のモノであり、これを上手く使いこなせればサッカーのトップレベルで高い地位を約束されるものです。ただ純粋にアタッカーとして見た場合に彼の今季の問題点は得点の決定力。実際の得点はxGに比して低いことはいわれていますし、ドイツ代表の試合でも北マケドニア相手に彼がゴールを決めていれば、歴史的な敗戦となることはありませんでした。
カイ・ハフェルツ、ドイツのバイヤー・レバークーゼン時代の彼は得点もしっかりと取るアタッカーの印象が残っていますが、彼のプレースタイルで素晴らしいのは8番、9番、10番をこなせる器用な点も備えるところ。仮に早い時間帯に1点が入った場合に試合の展開や時間をコントロールする際に器用な彼が担う役割が色々な面で期待できます。2-0や3-0になったら、尚更。
マウントも若手の有望選手。テクニックも確かな選手で、ウィングとしてそして10番の選手としても機能する。8番としてもいける選手であります。


というわけで試合展開別に行うことを考えると

  1. 守備が耐えて相手の得点を極力抑える。特に大事な点は相手のMFに大きな自由を与えないこと。
  2. 攻撃はスピードで相手に脅威を与える。a.ヴェルナーのスピードで相手の守備を背走させる。b. サイドからの速い侵入から中央で合わせて得点につなげる。
  3. 0-0の展開で試合が続くなら、同じポジションの選手を後半に入れてインパクトプレーヤーとする。
  4. 1点が必要な展開になったなら、オリヴィエ・ジルーを入れる。ヴェルナーとの交代。時間帯によってはDFを1枚削ってジルーとなる。
  5. 1点を守る展開の場合は、同じポジションよりも後ろのポジションの選手を入れる。ただし極度に守りすぎない布陣にする。

上記5点が大まかな考え方。試合開始前のシティーの先発陣容を見て相手がよりテクニカルからこそ同じ土俵で戦うことはよろしくない。むしろ自分たちのストロングポイントをいかした得点を狙うのが良いです。こう考えた場合、シエシュは良い選手ですが、特徴はスピードであり相手を支配する時間帯にどうしても輝きにくくなります。そのために彼がベンチに下げられたと考えてもおかしくないのではと思います。トップレベルの戦いになれば単に一芸に秀でているのみでは難しい。(逆にスピードのインパクトプレーヤーとしては期待していたものと思います。出番はありませんでしたが)
イルカイ・ギュンドアンの起用がスコット・バレットのフランカー起用であり、ジエシュの不在はワイサケ・ナホロが選外になったことを思い出しました。RWC2019のAB'sのことですが、競技は違えど、戦術はまず人選から始まるわけです。


試合を振り返りましょう。
試合は前半早々からヴェルナーの空振りや惜しいシュート。2本のうちのどちらか決まっていたら試合は楽だったでしょう。カンテのヘディングシュートもありました。
得点の期待できる機会としてはシティースターリングの8分の枠内シュートと26分のリュディガーがブロックしたフォーデンのシュートがあり、拮抗しているという状態でしたが、シティーのパス本数が少なくポゼッションも期待ほど高くさせなかった展開になります。フェルナンジーニョ不在もありますが、チェルシーの守備が良かったことも見逃せません。

そしてゴールを見ていきましょう。


理想的です。ヴェルナーのスピードの脅威を与えたうえで相手の守備の一瞬の穴を突く。ハヴァーツ。やはりレバークーゼンで二桁得点していただけのことはあります。
この得点に加えて、後半に途中出場のクリスティアン・プリシッチの非常に惜しいシュートがありました。決まっておかしくない決定的チャンス(skysport的に言うと「明白なチャンス(Clear-Cut Chance)があり、これが決まっていたら2-0。もっと試合は楽になっていたと思いますが。

相手シチズンズの中心選手、ケヴィン・デ・ブライネのアクシデントによる途中交代がありましたが、それでも相手の攻撃の機会を極力抑えたのはチームとしての勝利。
トゥヘル「我々は全員がステップアップして、より勇敢になって、危険なカウンターアタックを創出した。タフでフィジカルな試合。選手が互いに助け合った。」と狙いはカウンターにならざるを得ない点と、やり切る力。それを出せるのが優秀な指揮官というところでしょうか。
監督というと兎角采配や戦略に目を向けられがち(特に日本のサッカー言論)ですが、指揮官の力が発揮されるのは、更に上位構造の次元にあるように思います。



結語として
今回のマンチェスター・シティー対チェルシーチェルシーがうまくやった。これは確かです。ただそれ以上にシティーの采配ミスである印象が強いです。
ペップ・グアルディオラは、異なる2チームでチャンピオンズリーグを制覇した監督になることができませんでした。
オットマール・ヒッツフェルト(初出場の決勝でボルシア・ドルトムントに優勝をもたらした)
ユップ・ハインケスバイエルン・ミュンヘンに史上初の三冠をもたらした)
カルロ・アンチェロッティレアル・マドリード悲願の「デシマ」およびACミランでの2回のビッグイヤー
ジョゼ・モウリーニョインテル・ミラノを三冠させた人)
確かにペップのバルセロナは非常に強いチームでしたが、そろそろチャンピオンズリーグを優勝できないと彼の成果は、実は彼の手腕によるものか否かが懐疑的になってしまう気がしてなりません。何故バイエルンは優勝させられなかった、何故マンチェスター・シティーは大金を使っても勝てない、と。