2023 NYG ドラフト 実際編

NFL ドラフトが3日間行われました。
やっぱり予想と比べて、現実に起きた事象はカオスでした。開幕前に「史上最も予想できないドラフト」の名に恥じないカオス。凄かったです。
32チームの欲が動くというのは一人の人間の予想を遥かに超えます。ドラフト直後に選出評価を出そうと思いましたがちょっと気力と体力がもたなかったのでかなわず、数日経ってしまいましたが見ていきましょう。

私が応援しているニューヨーク・ジャイアンツ(以下NYG)は以下のような選手の指名となりました。(数値はNFL.com、CBSESPNの評価)

Round 1 Pick 24 CB Deonte Banks Maryland 6.37 32 25
Round 2 Pick 57 OL John Michael Schmitz Minnesota 6.41 53 42
Round 3 Pick 73 WR Jalin Hyatt Tennessee 6.50 65 36
Round 5 Pick 172 RB Eric Gray Oklahoma 6.22 168 128
Round 6 Pick 209 CB Tre Hawkins III Old Dominion 5.60 - -
Round 7 Pick 243 DL Jordon Riley Oregon 5.63 - -
Round 7 Pick 254 DB Gervarrius Owens Houston 5.96 207 220

1巡指名は、コーナーバック、Banksでした。指名の本線は、WRのZay Flowersでしたが、直前の指名で取られ、本来持っていた25位指名権から24位にトレードアップ(5巡160位+7巡240位)してからの指名でした。WRが4連続で指名されて、狙っていた選手は取られる上に、24位に他所のチームが入り込んで欲しい選手がいなくなっては困るという後顧の憂いを断つトレードでした。
1日目だけの結果を見ると、悪くはない、80点ほどの評価でした。WRがいなくなる予想のモックはありましたから不満はありません。ちゃんとCBに転換できた点を評価したいです。
(この1巡25位に関してはTEに不安のあるダラス・カウボーイズの目前でジャクソンヴィルジャガーズがDalton Kincaid指名したのは感心しました)



2巡指名は、チームのポジションニーズでは一番の懸案事項、センターでした。他所のチームが誰を指名するのかハラハラする待ち時間でした。そして一番欲しかった選手を指名できたという素晴らしい指名でした。
3巡指名は、HC Brian Dabollの攻撃スキームから考えたら喉から手が出るほど欲しいスピードのあるWRでした。3巡89位から4巡128位を出してトレードしましたが、この次の指名権のクリーブラド・ブラウンズが指名するだろうという予想を考えたら、ここしかなかったトレードという感じです。
2日目までの3名の指名をみたら、もう完璧という他ない指名になりました。人によってはこの3名がNYGの1巡という予想もあり得た選手たちがそれぞれ加入ということです。

3日目以降の指名は、チームの底力を上げていく補強になりました。
RBは、Saquon Barkleyがいるうえでラン攻撃を充実させる、デプスを厚くする、3rdダウンで確実にヤードを進める、そんなタイプが欲しかったところにこの指名は悪くない。
6巡7巡の指名は、チームの趣向だと思いますがサイズの大きな選手が来ました。この辺りはこんなものだろうという印象です。懸念されたのはEDGEの指名がなかったことです。指名権をトレードで使ってしまった弊害ではありますが、Elerson Smithがケガから復帰して活躍してくれればというところになります。


というわけで、NYGの今年のドラフトはどうだったかといえば、指名だけでいえば85点は出したい。確かにEDGEが欲しかったというのはあります。個人的にはLBが欲しかったという気もします。ただ、それ以外はだいたい満足です。特に3巡までの3名なら100点つけたいそんな指名なのです。あとは選手たちの出す結果次第です。特に同地区でいえばフィラデルフィア・イーグルスが強力な選手を指名したので、オフェンスラインが頑張って今年は勝つことを願いま。3回も負けましたからね、去年。