2023 NYG ドラフト願望編

2023年のNFLドラフト 1日目が迫ってまいりました。
1日目は、1巡のみ。2日目が2巡と3巡。3日目が4巡から7巡までの長丁場です。
3日全てはDAZNで。1日目は日テレG+で日本語中継もあります。
NFLドラフト2023スペシャル! | NFL | 日テレジータス
3年連続でこのような詳細なドラフト本が出たことも、とても喜ばしい。
アメリカンフットボール・マガジン『NFLドラフト候補名鑑2023』 (B.B.MOOK1611)


1日目に、私が応援しているニューヨーク・ジャイアンンツ(以下NYG)は、誰を指名するのか?という予想は本当に難しいのですが、私個人が勝手に誰を指名してほしいのか?という点に還元すると話は単純になってきます。
ここ数年では、2年前のドラフトが一番期待を裏切りました。
この年、私が一番指名してほしかった選手は、Penn StateのMicah Personsでした。久々に現れたILBのスターになれる素材。個人的にはLuke Kuechly(2012年)以来ですから、約10年ぶりの本物の素材でした。ですが、この年のNYGの首脳陣はWRを所望し、1巡11位でAlabamaのDeVonta Smithを狙っていました。が、10位のダラス・カウボーイズが同地区のフィラデルフィア・イーグルスとトレードし、イーグルスにSmithが。11位で狙う選手が攫われたNYGは、PersonsがBPAでは最高の素材だったのに、シカゴ・ベアーズとトレード。Personsは12位でカウボーイズに。そしてNYGが指名した1巡指名したWR Kadarius Toneyは使い物にならず既にチームにはいません。Personsは、最優秀守備新人選手になりました。実力からして当然ですね。
Ereck Flowers(2015年)がここ10年間で最も失敗したNYGの1巡という記事が出ていましたが、心象の点でいえば2019年のToneyのほうが大きい。Justin Pugh(2013年)もハズレでした。この時ドラフトアナリストのMike Mayockは非常に良い指名と話していましたが、結果は散々。RTとしてはダメでした。(今もOGとしてどこかにいる)彼の次の順位の指名がKyle Longだったのも猶更腹が立つ。
そして、極めつけが2019年です。Deandre Bakerを何故トレードアップして指名したんだという恨み節がまだあります。素行が悪い選手をわざわざトレードアップして1年で解雇する愚かさです。この年、1巡6位でDaniel Jonesを指名したことに疑義が呈されました。この時の首脳陣の言い分はワシントン・レッドスキンズ(当時)が1巡15位で取る可能性があったから。1巡17位の指名権(この年はクリーブラド・ブラウンズから選手のトレードで得ていました)では指名出来ないと思って6位の指名権を使いました。Jonesに関しては、Eli Manningの後継者として適任でしたし、この2019年のレッドスキンズが1巡指名したQB、Dwayne Haskinsが上手くいかなかったことを考えたら、失敗ではありませんでした。ただ大失敗がBakerでした。BPAを破ってこの失敗は悲しい。


さて、今年の1巡25位指名。BPA指名になるのなら、誰が来てほしいか?というと
まずは、Devon Witherspoonになります。IlllinoisのCBです。今回のドラフトでは2番評価。人によっては1番と評することもありますが、25位までに残るようなシナリオが存在するのか?という点で祈りたい存在です。
続いて、Bijan Robinsonです。TexasのRBです。今回のドラフトで1番評価。RBというポジションだから15番手以内という評価にされていますが、NYGのSaquon Barkley(2018年全体2位)以来の本物の超スター級。彼が25位まで残っていたら指名してほしい。26位は同地区のカウボーイズ。ここは昨年までのエース、Ezekiel Elliottが退団したので、26位までRobinsonが残れば指名するでしょう。普通に考えたら。
これが惚れ惚れするBPAのベストシナリオ。
モックドラフトや、ドラフト前調査の情報を自然と信じるなら指名になりそうなのは、Jordan AddisonZay Flowers。両名ともWR。特段驚くことはありません。
可能性がなきにしもあらずなのは、John Michael Schmitzです。現在チームで一番穴のポジション、センターの1番評価の選手です。2巡まで残らないだろうと思うなら、1巡指名するしかない。特殊なポジションゆえに指名してしまうということです。プレーオフでも、レギュラーシーズンでも、同地区のイーグルスの守備陣にやられたオフェンスラインの立て直しを優先するならこのプランも考えられなくない。
そして、WeatherspoonやChrisitian GonzalezではないCB。所謂2nd Tierの部類にいる人たちから選ぶ。これも考えられなくない。TEは個人的には1巡指名ではないと思っていますが、Michael MayerDalton Kincaidは2巡でなら欲しい素材。1巡ではやはりニーズに合わない。
総合して、一番、来てほしいのはBPAで、Bijan Robinsonです。夢と希望があるドラフト1巡指名なら、彼しかいません。ニーズやチームのスキームよりも、素材から夢を見る指名。ただし、現実のドラフトは他のチームとの神経の磨り減る戦いです。
とにかく、失敗だけは引かないでくれ。失敗を引くと補填に数年はかかるのがドラフトの怖いところなので。