NFL Draft 2020 に向けて(その1)

今年はNFL Draft 2020の1日目がG+で生中継なので楽しみですね。
実況:近藤祐司、解説:森清之、村田斉潔、という豪華な顔ぶれです。


さて、未練杯は終わりましたが、NFL Draftを展望していきましょう。
未練杯ではSFを担当しましたが、私はNYGを応援しているんでNYG目線も含めて。
なお、両チームともQBがニーズになかったので、QBはちゃんとチェックしてないのでアシカラズ。
まず、守備の選手から見ていきましょう。
注目選手はChase Young(Edge,Ohio State)になります。今ドラフトで一番実力ある選手。
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よほどのことがない限り、活躍してプロボウルには当然行く素材です。1巡の4位のNYGは欲しいと思う状態ですが、常識的に考えると1巡2位のWASが指名してしまう状況にあります。そのため、1巡最初の5つまでの指名権の注目は
どこかのチームがWAS、DETとトレードをしてQBを指名するのか否か、4位までYoungは下がってくるのか、と言うことになります。4位でYoungをNYG指名は夢です。


続いてJeff Okudah(CB,Ohio State)
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CBとして完成度の高い選手です。CBに困っているチームなら喉から手が出るほど欲しい素材になります。
NYGとしては、昨年の1巡30位でDeandre Bakerを指名しており活躍していてCB補強が急務ではありません。ちょっとニーズにはあいません。
SFはCB補強が必須と言われています。Richard Shermanは全盛期ほどの力はありませんし、2番手以下も信用がままなりませんからね。しかしながら、持っている1巡13位までこのOkudahが残っているとは思えないのが、現実です。現実的な予想では1巡3位でDETというのが多いです。


お次はDerrick Brown(DT,Auburn)
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DTとしての1番手評価。パワー、体格に優れている選手で常に二人で対処しないといけないほどの選手。
大学では4年間活躍(そもそも高校時代からの注目株)し、子持ち。大学卒業をしたと。(学士が出てないのがアメリカの制度のよくわからんとこですが)
オールプロも考えられるほどの素材で、DL強化したいチームならまず最初に考える素材です。
ちょっとcombineでの40ydsの遅さは気になりますがプレーを見る限り、問題はなさそうな感じ。10位以内には指名されると思っています。
NYGは昨年1巡でDexter Lawrenceを指名して活躍、Dalvin Tomlinsonがいる上で、DT指名は考えにくい。
SFは、Deforest Bucknerをトレードで放出しましたが、Nick Bosaを中心にやっていこうとしているチームがここでまた13位でDTを指名するのか?という疑問と、Bucknerと比較した場合に釣り合わないと考えると、指名は難しい。良い選手ですが、よほど他の選択肢がない限り指名しないと思います。


本日の最後はIsaiah Simmons(LB,Clemson)
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万能型LB。Sのポジションにセットしたりもしているという、運動能力の塊。お化けです。
238lbs即ち108kgの体重で、
Broad Jump(立ち幅跳び)を132inchです。3.35m飛んでます。Odell Beckham Jr.(198lbs=90kg)が122inch、3m10ですからね。おかしい。
Vertical Jump(垂直飛び)を39inchです。0.99m。OBJが38.5inchですから。軽いヤツより飛んでいる。おお、これは、おかしい。
40yds走は、4.39s。これも速い。OBJが4.43sですから、どれだけ速いかわかるでしょ。
起用法と実力がうまくかみ合えば、恐ろしいこと活躍する逸材かなと思っています。
NYGの4位指名の候補になっている選手の一人ですが、Markus Goldenが目下FA中、昨シーズンは相手QBを仕留めきれなかった弱さがありましたので、LBの弱さを補強するのは重要なことになります。ニーズと合ってるといえばあっている。新HC、新DCということで、4-3と3-4を組み合わせる守備を想定するとこういう選手は大変貴重ですしね。
SFの13位までは残らないと思います。だから未練杯では候補にすらしませんでした。こういう素材を狙うチームはトレードアップしてでも欲しいところでしょう。
どこが指名して、どういう起用をするのか、ドラフト本番が楽しみで仕方ない選手です。