• プロスペクト 逆算

2011年のNFLドラフトを、各社のドラフト前のプロスペクトランキングでの選手順位から逆算して、どこがどれだけ良いピックをしたかを確かめる企画でしたが、今回はその逆。
どこの指名が非常に悪かったのかというのを再度確認するお話。
悪いと言われているチームは
シアトル・シーホークスニューヨーク・ジェッツオークランド・レイダースカロライナ・パンサーズミネソタ・バイキングス、あたりとなっております。
さて、まずこの中で1巡が無かったレイダースは入れると可哀想なのでちょっと外す。(ちなみにライアン・マレットを狙っていてペイトリオッツに取られたっぽいのは前述)
1巡でキャム・ニュートンクリスティアン・ポンダーというQB指名が嫌われている2チームも外す。
となると、シーホークスとジェッツということになります。これが2強、もう1チーム入れるならまぁダラスかサンディエゴかカンザスシティかというところ。
その中で、ジェッツは指名としてニーズと違う(何でアウトサイドのパスラッシャーを取ってないんだ、ボケ)という評価だし、実際にプロスペクトとの乖離が少なく面白くないので省略。さて見ていきませう。

1 25 25 James Carpenter OL 6-4 321 40 77 70
3 11 75 John Moffitt G 6-4 319 86 137 126
4 2 99 K.J. Wright LB 6-3 246 85 126 128
4 10 107 Kris Durham WR 6-5 214 254 446 333
5 23 154 Richard Sherman DB 6-3 195 194 220 --
5 25 156 Mark Legree FS 6-0 210 186 243 252
6 8 173 Byron Maxwell DB 6-0 202 211 197 --
7 2 205 Lazarius Levingston DL 6-4 292 275 262 394
7 39 242 Malcolm Smith OLB 6-1 225 380 488 459

まぁ凄いとしか言いようがない。1巡からいきなり「大丈夫か?」というピックをしていって、その後もプロスペクトより良い評価が出てこないという恐ろしいドラフト。(1巡で指名されるであろう、オフェンスタックルはその後カリミ、シェロッドをシカゴ、グリーンベイがピックしました)
予想を裏切ってこの中から素晴らしい結果を残す選手が出てきたらチームとしては嬉しい(例えば4巡のダーラムは背が高い選手なのでビッグプレーメーカーに成りうるとも言われているがしかしこの順位との乖離は気になる)んですけれど、本当にどうなんだと。全てはやってみないとわからないので、早くNFL再開しろ。

1 9 9 Tyron Smith OT 6-5 307 10 14 12
2 8 40 Bruce Carter LB 6-2 241 51 61 45
3 7 71 DeMarco Murray RB 6-0 213 64 58 96
4 13 110 David Arkin OL 6-5 300 216 191 218
5 12 143 Josh Thomas DB 5-10 191 247 237 --
6 11 176 Dwayne Harris WR 5-10 203 160 190 117
7 17 220 Shaun Chapas RB 6-2 247 292 272 258
7 49 252 Bill Nagy C 6-2 302 -- -- --

このダラスのツッコミ処は、コーナーバックでしてニーズなのに指名が悪い。ACL上がりの選手をピックというのは如何なモノかというのが先ず大半の意見。(ダラスは平均失点が31位、パス守備27位と大変マズい)
デマルコ・マレーについても3rdダウンバックとして取ったとしてもどうなのかとか言われる始末。(そもそもタシャード・チョイスも、そしてマリオン・バーバー、フェリックス・ジョーンズもFAではないのだ。給料で問題があるにしても)
1巡のタイロン・スミスに関してはそもそもUSCのRTだったものですから、NFLでどうなのか疑問視する意見はまだあるとかね。一体何なんだ。(スミスは才能なら今ドラフトで1位であってもRTなんだよ。他の有望株は全てLT)
ちなみにこの指名の中で私が唯一評価できるのは、昨年、NYG戦で見事にトニー・ロモがシーズン絶望の負傷を負わされることになったFBのマズかった部分を7巡でピックしたことくらいですかね。

1 18 18 Corey Liuget DT 6-2 298 18 26 23
2 18 50 Marcus Gilchrist DB 5-10 195 66 94 69
2 29 61 Jonas Mouton LB 6-1 239 169 225 421
3 18 82 Vincent Brown WR 5-11 187 133 166 120
3 25 89 Shareece Wright DB 5-11 185 89 88 172
6 18 183 Jordan Todman RB 5-9 203 108 87 118
6 36 201 Steve Schilling OL 6-4 308 132 115 188
7 31 234 Andrew Gachkar OLB 6-3 228 647 -- --

見ての通り、パスラッシャーが欲しいところで、トレードアップして、誰?って人を取ってしまったことです。大丈夫?とかいう次元を超して、何故?って感じ。
その下のピックでジョーダン・トッドマンをピックしたのが特に良いとされていますが、あの2巡は今見てもナゾ。
サンフランシスコから復帰した新DC、グレッグ・マヌスキーがこの選手に才能を見出したのかどうかというところなんですが、高校時代はセイフティーとして有名で名門のミシガン大学の選手ですが、ミシガンが記録的な守備の崩壊でHC以下首脳陣がクビになったチームの選手だけに、それだけでもマイナスを感じてしまう。果たしてどうなるやら。とりあえず、結果は見てみないとワカリマセン。