• プロスペクト逆算 その2

今回も前回に引き続き、CBS、usatoday、Foxのプロスペクトランキング評価とドラフトピックを比較する企画。やってて案外面白かったので、何度か続けましょう。ポジションでいうと
今回も成功したと言われることが多いチームのほうを。NYG、ニューイングランド、ヒューストン。

1 19 19 Prince Amukamara CB 6-0 206 6 8 7
2 20 52 Marvin Austin DL 6-2 309 39 48 53
3 19 83 Jerrel Jernigan WR 5-9 185 61 49 61
4 20 117 James Brewer OL 6-6 323 92 93 107
6 20 185 Greg Jones LB 6-0 242 142 86 83
6 33 198 Tyler Sash SS 6-0 211 77 100 93
6 37 202 Jacquian Williams LB 6-2 216 432 -- 494
7 18 221 Da'Rel Scott RB 5-11 211 225 188 183

ピック当初から書いてますが、指名順に比べると、プロスペクトが低い良い指名が多いことが見て分かりますね。
トップ10に位置づけていたアムカマラがここまで落ちたら取るしかねぇだろってお話に、オースティンは素行の問題さえなければ1巡クラス、ジェーニガンはレシーバーとしての能力もさることながら彼はリターナーとしても優秀で活躍できるだろうと、4巡以下もニーズに見事にハマるピックをしています。これが今ドラフトでジャイアンツが高評価を得ている所以ですね。まぁ当初は1巡でオフェンスライン取ってその後どうだと予想してましたが、それは裏切られてのこの上出来のドラフト。あとは結果が出てくれればと祈るのみ。
ところで唯一の例外が6巡Cのジャクィアン・ウィリアムス。まぁ指名前から「まだ体を作り上げなければいけない」という評価ながら彼がピックされたのか。
個人的な見解を書きますと、直前2つ前の6巡200位でミネソタ・バイキングスオハイオ州立大学のロス・ホーマンをピックしていて、OLBとしてNYGも彼を狙っていたんじゃなかったんだろうかと。で、直前にパニックになってこの指名。LBのデプスは確かに強化したいが、それなりの戦力を考えるとこの前のピックで引っかかるのがホーマンしかいないんでね。ああ、ミネソタめぇ。

1 17 17 Nate Solder OL 6-8 319 23 24 32
2 1 33 Ras-I Dowling DB 6-1 198 42 69 59
2 24 56 Shane Vereen RB 5-10 210 88 92 103
3 9 73 Stevan Ridley RB 5-11 225 175 183 161
3 10 74 Ryan Mallett QB 6-7 253 37 42 33
5 7 138 Marcus Cannon OL 6-5 358 50 51 54
5 28 159 Lee Smith TE 6-6 266 215 230 181
6 29 194 Markell Carter LB 6-4 252 256 348 --
7 16 219 Malcolm Williams DB 5-10 204 730 -- --

こうやってみると、やっぱり3巡Aの指名は明らかにオカシイ。
ペイトリオッツというチームは、背の小さいRB、ダニー・ウッドヘッド、ベンジャーバス・グリーンエリスというタンデムだったけれど。
これまた推測だけれど、この指名の3つ前にカンザスシティーにジャスティン・ヒューストンをピックされ、RBなら2つ前にダラスがピックしたデマルコ・マレーの方が上、そしてこの直前はニューオーリンズがマーテズ・ウィルソンをピックと。相当、予想が外れたんじゃないかと。で、その前にRB指名したのにこうなったと。スタッツみるとヴェレーンとかなり似通っていて大丈夫なのかと心配したくなるんだけど。(フレッド・テイラーはおそらく引退、グリーンエリスはFA、ウッドヘッドは元WR登録だったスペシャルチーム要員だったことは書いておこう)
さて、パッツの評価はまぁまぁ高いのですが、理由の一つがライアン・マレットの指名。トレードアップしてちゃっかり取り、トム・ブレイディーの後釜として育てるなら悪くないと。足は遅いけれど、強肩でコントロールもあるというのが大きなポイント。素行面の問題はビル・ベリチックならなんとかするだろうという、予想の元で高い評価が多いと。3巡でのピックで、2巡相当が取れたのは大きな買い物ということですね。加えてOLの強化を図る意味に於いて、1巡のネイト・ゾルダーに加えてマーカス・キャノンの5巡でのピックもオイシイと。
ただ、低い評価を下すメディアもあって、理由は「パスラッシャー、何で取らなかったのよ?」という点。3-4スキームで、OLBはニンコビッチとかカニンガムでは普通な選手なので欲しかったはずだろう(私はOLBを補強するよりベテランが多くてケガもあったDT/DEに対して手を入れると思っていたがそれも外れた)というお話。そう考えると前述のジャスティン・ヒューストンは喉から手が出るほど欲しかったんじゃないかねぇと。
(一応書きますが、有名なお話としてチーフスのGMは元NEの人事部門担当のスコット・ピオーリです、OLBも元NEのマイク・ブレイベルがいたりします)

1 11 11 J.J Watt DE 6-5 290 14 15 8
2 10 42 Brooks Reed DL 6-3 263 41 45 28
2 28 60 Brandon Harris DB 5-10 191 35 35 41
4 30 127 Rashad Carmichael DB 5-10 192 151 138 132
5 13 144 Shiloh Keo DB 5-11 219 218 201 164
5 21 152 Taylor Yates QB 6-3 219 201 297 145
7 11 214 Derek Newton OL 6-5 311 183 170 427
7 51 254 Cheta Ozougwu DL 6-2 247 291 284 187

ここは評価もNE同様に評価の分かれているチーム。
自分たちの最も弱いDBに指名を大量にかまして、しかも2巡Bのハリスはトレードアップ。(3つ前のライオンズがトレードアップでまさかのマイケル・ラショアというピックを受けてからの行動が早かったことを特に評価したい)とか、弱点を補強して良かったんじゃない?という考え(テキサンズはパス守備が最下位です、失点数も下から数える方が早い)と
新DC、ウェイド・フィリップス下、3-4を導入するってのに、いきなりディフェンスエンドのワットを取る(ウィスコンシン大学で彼は4-3のDE)とか、バックばっかりで枚数は足りるのか?守備を確立できるのか?という評価が二分。ついでにオフェンスの駒が全く増えていないのも懸念材料というところ。(アンドレ・ジョンソンの反対側のWRとか取っても悪くないと思うんだけどな)
つまり、取り上げると、プロスペクトに対しては評価高いけれど、ニーズとチーム事情がどう作用するかというのが非常に面白いという点で興味深いチームなのです。とりあえずインディアナより上の順位になると個人的には嬉しいかなと。