2021年の未練・或爺杯(通称「未練杯」)も無事に終わりました。
兎にも角にもビックリしたのは、開始前に発生したこのトレードでした。

スーパーボウルに敗れたKCは、LTのEric Fisher、RTのMitchell Schwartzの両名を放出しましたからね。
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OTの補強は必須でしたが、この未練杯当日のタイミング。面白かったですね。


今回で3度目、自分の過去の未練杯でのトレードを調査。
2018年 JAX

1巡32位 Jaire Alexander CB Louisville

https://encyclopector.hatenadiary.org/entry/20180424/p1
 近年の自分の指名の中で最も成功した指名であり、現実のJAXの低迷ぶりに頭を抱えたくなるモックドラフト。
元々は1巡29位だったところを、相手のトレード要求に応じて1巡32位へトレードダウン。しかもドラフトニーズのMLBを埋めた上でのAlexander。実際のドラフトでは、1巡18位でGBに指名された彼は1年目から大活躍。3年目の20シーズンにはプロボウラーおよびオールプロにも選ばれ名実ともにNFLを代表する選手になりました。32位まで耐えた上に、よく頑張った。前年のRamczykコレクトピック未遂の未練を少しは晴らせたというところ。
加えて言うと、このドラフトで用意していた選手の、D. J. Chark(WR,LSU)が2巡61位でJAXに指名され2年目の19シーズンにプロボウラーになりました。これは驚きとともに嬉しかったです。
但し、現実のJAXのドラフトは1巡でTaven Bryan(DT,Florida)とハズレを引いた印象。そのほかLBの弱さが目立ち、勝てなくなりました。ダメですね。未練杯トレードでもらったMychael Kendricsはその後チームにトレード要求して移籍するも、今度はインサイダーで引っかかりCLEがリリース。19シーズンのSEAでは活躍していたもののACLを負傷して放出となりました。評価が難しい。


2019年 IND

1巡26位 Dexter Lawrence DT Clemson

https://encyclopector.hatenadiary.org/entry/2019/04/21/225903
 1巡26位を持ったうえで、NYJからトレードされていた2巡34位を使ってトレードアップを狙いながら失敗したのがこの年。
ディフェンスの補強と言うことで、BPAでLawrenceを指名しました。現実には1巡17位でNYGで3-4のDEで活躍しています。この年のINDはトレードダウンするだろうという予想が多く、実際に26位の指名権は2巡46位+2020年2巡指名権でトレードしました。他の候補が、1巡28位でLACに指名されたJerry Tillery(DT,Notre Dame)、1巡27位でLVRに指名されたJohnathan Abram(S,Mississippi State)と、1巡を外さない目利きとしては良かったかなと。
 まぁチーム編成で言えば、このあとAndrew Luckが引退してしまい、色々と計算が狂ったんだろうなぁと。首脳陣の苦悩は心中察するに余りある。


2020年 SF

1巡15位 Jedrick Wills OL Alabama

https://encyclopector.hatenadiary.org/entry/2020/04/19/111203
 1巡指名権が13位(INDとDeForest Bucknerをトレード)と31位という2枚待ちながら、7巡までの指名権の数がとても少ない。そんな厳しい状況に立ち向かったドラフト。
勿論、行うこととしたら、トレードダウン。1巡13位 → 1巡15位+3巡77位。実際のドラフトでも1巡13位+7巡245位 → 1巡14位+4巡117位でトレードと。トレードダウンを当てる。予想が当たったのを見た時は笑ってしまいました。但し指名されたのはJavon Kinlaw(DT,South Carolina)で、OLではありませんでした。WRのJerry Jeudy(Alabama 1巡15位DEN)、CeeDee Lamb (Oklahoma 1巡17位DAL)の素晴らしい素材を見逃したことも解せない状況でした。
ちなみに、この指名したWIllisは実際のドラフトでは1巡10位でCLEへ。LTとして活躍し2002年以来のプレーオフ進出および1994年以来のプレーオフ勝利に貢献した一人です。PFWAのオールルーキーにも選出されました。
 その後、1巡31位+4巡117位(TBから貰ったばかり)+5巡176位 を対価に1巡25位でBrandon Aiyuk(WR,Arizona State)という指名をしています。ただでさえ指名権が少ない中でこのトレードアップで、このAiyuk指名は驚きました。ウィングスパンやスピード、そして色々なプレーで使えるという意味では欲しかった素材なのかもしれませんが、31位で待てなかったのか。(22位のJustin Jefferson以後、2巡33位のTee Higginsまでの間、WRはAiyukのみ)
 更に、ドラフト3日目に、4巡156位+21年3巡 を対価にWFTのLT Trent Williams。NFLを代表する素晴らしいLTが来ることがわかっていたなら、モックドラフトでOTを指名することに神経を立てなかっただろと、ガッカリしました。無念。Williamsは、翌21年に6年$138.06 millionで契約をし、NFL最高給のOLになりました。
 ただ、怪我人続出のSFは、20シーズンは6勝10敗の地区最下位。そして21年のNFLドラフトでも、指名権ドラフトで大きな動きをしていて、ドラフトのお祭り的な要素としては面白いですが、こんなギャンブルばっかりしているジョン・リンチGM以下首脳陣の考えは、ちょっと考えが合いませんねぇ。
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3位で誰を指名するか、という点もありますが、Jimmy Garoppoloをどうするのか、という問題まで残してしまっていて、チームを正しい方向に導いているのでしょうか?正直、理解に苦しみます。


というわけで、自分の過去の未練杯での指名を振り返ってみました。10回の参加で6回もトレードしてますね。(度を越えた指名は1度)
GMになったからには、トレードして見たい。って思うのかと問われると、個人的にはNo.
僕は狙った選手を見事に的中指名したい。そんな気持ちの方が強いです。
ただ、トレードするのは足が震えるほどのスリルがあります。快感はあります。これも強調して言っておきたい。
皆様、一度はやってみる価値はある、未練・或爺杯モックドラフトのGM、楽しんでもらいたい。