いよいよ、明日ですね。NFLドラフト。
今年は日本でもこのような本が出るほど、興味深い大会です。
- 作者:アメリカンフットボール・マガジン編集部
- 発売日: 2021/04/07
- メディア: Kindle版
今回のドラフトで注目の部分。
まず第1はQB(QuaterBack)です。
ドラフト本番前日になって、1巡指名でQBの可能性もあるCARから、これまた可能性も考えられたDENにTeddy Bridgewaterトレード。
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以前に、CARはNYJからSam Darnoldをトレードで獲得しています。
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1巡1位JAXにTrevor Lawrence、2位NYJにZach Wilsonは既定路線ですが、問題は3位指名。
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未だにSFが誰を指名するのかわからない。ドラフトの本番はここから。
続く4位ATLはQBを指名するのか?という問題を抱え、DENとCARはQBに不安材料があるチーム。
そして15位のNE。Cam Newtonは残留しましたが、やはりQBを代えていく方向に持っていくのか?それは1巡指名で行うのか?というお話。
32位のTBも、Tom Bradyは残りましたし、控えQBのRyan Griffinも再契約しましたが、QB育成システムを強調したりしていて若手の追加の可能性はめっぽう高い。ただ1巡か否かというお話。
第2は、LBのMicah Parsons(Penn.ST)です。
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個人的な意見ですが、守備の要はLBであると思っています。優秀なエッジラッシャー、DBがいたとしても、やはり強固な守備を築くにはLBに優秀な選手が必要。
そんな問題を解決できる可能性がある存在として彼はいます。昨季のNCAAはオプトアウトで休んでいたり、ちょっと素行面の事件をやっている過去はあるけれど。
Blake Martinezに加え、Reggie Raglandが1年契約で入りましたが、それでもNYGにも欲しい。そんな存在。
Sean Leeが引退した直前の1巡10位DAL。(奇しくもLeeはPenn.St出身)
1巡7位DET、9位DENとLBに不安のあるチームもあり、NYGが指名する前に指名される可能性もありますが、本当にどうなるのか。
1巡15位のNEも、Dont'a Hightower がオプトアウトから復帰しますが、ILBの層の薄さは否めない。
どこが、どの順位で指名するのか、注目したい存在です。
選手で言ったら、Kyle Pitts(TE,Florida)、Penei Sewell(OT,Oregon)はどこに行くのか、CBは誰がどの順位でとか、以前に書いた内容と重複しそうなので省略。
チーム別に考えてみると
今年未練杯でGMを担当したTB。いろいろと試合を見なおして考えた結果、TBがスーパーボウル制覇できた理由の1つはレギュラーシーズンで相手に恵まれたためにプレーオフ進出ができたこと。
W1 | L | 23–34 | atNO | .750 |
W2 | W | 31–17 | vsCAR | .313 |
W3 | W | 28–10 | atDEN | .313 |
W4 | W | 38–31 | vsLAC | .438 |
W5 | L | 19–20 | atCHI | .500 |
W6 | W | 38–10 | vsGB | .813 |
W7 | W | 45–20 | atLVR | .375 |
W8 | W | 25–23 | atNYG | .375 |
W9 | L | 3–38 | vsNO | .750 |
W10 | W | 46–23 | atCAR | .313 |
W11 | L | 24–27 | vsLAR | .625 |
W12 | L | 24–27 | vsKC | .875 |
W14 | W | 26–14 | vsMIN | .438 |
W15 | W | 31–27 | atATL | .250 |
W16 | W | 47–7 | atDET | .313 |
W17 | W | 44–27 | vsATL | .250 |
世界王者になったチームのスターター22人を残留させることには成功しましたが、強いのか?といわれると首肯しかねます。
だからこその補強ポイントの多さであり、各社各記者がドラフト予想がバラバラになるわけです。1巡から7巡までの指名権を8つ(7巡が2つある)持っていますが、EDGE、CB、OL、RB、DL、QB、LB、S、WR、TE、いろんな意見を混ぜてしまうと全ポジションが問題になります。
毎度お馴染みNYG
Saquon Barkleyと5年目のオプションを行使することになりました。
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これは良かったですが、控えRBのWayne Gallmanは移籍。Barkleyのケガさえなければって思うシーズンにならないことを祈りたい今季。
昨季の問題としてはOLの弱さ。コーチのColomboをシーズン途中に解雇しましたが、どうして彼の人選だったのかは本当に問題でした。
選手の面子で考えるなら、昨季の1巡Andrew Thomasは今季こその活躍を願いたい、Kevin Zeitlerの移籍のRGの穴を誰が埋めるのか(Zach FultonがHOUから来ましたが)、Cameron Flemmingと契約ができていないので、RTのポジションは空いている。大型契約のNate Solder(昨季はオプトアウト)が活躍をしてくれるのか?といったり、OLが弱くてはBarkley、QBのDaniel Jones、と優秀なスキルポジションがいても活躍が限られてしまいます。
また、オフシーズンの話としては、Dalvin TomlinsonがMINへ移籍。Leonard Williamsを残すことはできましたが、彼は止められず。DTの補強は必須。開幕戦の頃の残念なパス守備は相手QBを仕留めきれないラッシュの弱さ。これは改善しておきたい。
兎にも角にも、2011年以来、NFC東地区の地区優勝がないのはそろそろ断ち切りたい。昨季はW17最後の最後、SNFでPHIが残念なことをしてくれたおかげで地区優勝を逃しましたが、今季は他力本願でなく実力でしっかりと優勝したい。
やっぱり気になるNE
Cam Newtonと1年契約で再契約したペイトリオッツ。昨季は、あのWRとTEの面子で、よくもまぁ7勝もできたな。という印象があります。Newtonのパスを投げる際のレシーバーを探す感じなど、信用できる選手の少なさ、選択肢の少なさ、これはQBだけの問題ではない。だからこそよくも7つも勝ったもんだと思います。
そんな反動か、WRではNelson Agholor、Kendrick Bourne。TEでは、Hunter Henry、Jonnu Smithときっちり補強。問題だと思っていたんだな。(そんなことより2019年のドラフトでN'Keal Harryなんぞ指名せずにIrv Smithを指名していれば・・・)
加えて、Stephon Gillmoreがトレードされるのでは?と言わるようなネタが上がってきているのが現実。5年契約の最終年であり年齢は30。ビジネスの世界である。対岸のJ.C.Jacksonは2巡テンダーで再契約。こっちを残すのも必死。ということで補強のポジションとしてはCBは大事。Jalen Millsは取ったものの、彼は昨季PHIでSにされていたりする。シャットダウンコーナーを用意する必要があります。
1巡でQBを取るよりもCBを取る方が現実的だし、NEの過去の指名を踏襲するとまずフロント7を指名しそうな印象。1巡15位、2巡46位、3巡96位までの2日目だったらトレードで指名権を増やすことをしそうだし、私なら検討する。トレードダウンからのZaven Collins(LB,Tulsa)なんか理想的シナリオ。
あと、ドラフト前調査で足が速い系のWRとの接触が多いのは気になりますね。
研究しやすいIND
Andrew Luck引退後、Phillip RiversをQBに据えるもプレーオフでBUFに敗戦。Riversに加えてLTのCastonzoも引退。QBは元PHIのCarson Wentzが加入。
ドラフトは順当に考えるならLTの後釜が必要だと判断。誰が残るのか、さすがにSewellは取れる位置ではない。1巡21位。Notre Dameが大好きなこのチームの首脳陣と揶揄されていたりするけれどはてさて。最近ではTexasのSam Cosmiという話も出ているが、彼が1巡かどうかが疑わしい。むしろ、Mel Kiper Jr.のように2巡でCosmiと思いたい。
DEのDenico Autryが抜けた分、DLの補強はしておきたい。1巡21位と2巡54位しか上位指名権がない状態では堅実に行くのが妥当なような。Kwity Payeが21位に残っていたら、最上のシナリオ。そんな気がする。