旧メディアの負ける日

現在読んでいる本の一つに

報道再生  グーグルとメディア崩壊 (角川oneテーマ21)

報道再生 グーグルとメディア崩壊 (角川oneテーマ21)

ってのもありますが、それはさておき(なかなか内容としては面白いです、再生はできないと思いますが経営的な面で)
昨日の移籍市場の所謂Deadline Dayの注目の中で
日本代表で、アジアカップでも非常によい活躍をした長友佑都選手の移籍がありました。
だいたいその話が出てきて、だいたい決まったのは11時過ぎくらい(11時半頃にはすぽるとを楽しみに待っていた)だったわけで。(具体的内容金銭および交換条件が決まったので、あとは書類を出すだけだった)
その後の時間に、フジテレビの「すぽると」という番組は始まり、優勝した代表の今野泰幸李忠成選手のゲスト出演の最後の番組だったわけですが。長友の話は全くナシ。
すぽると、という番組については、現在の民放のスポーツニュース番組中では、早い段階で「野球、とそれ以外」という括りを取っ払って、情報を様々に供給してくれる、数少ない優秀な番組で、番組の責任者である村社淳氏の文章もサッカー関係の雑誌で読んだことがあるので期待してのですが何もナシ
村社氏については http://www.fujitv.co.jp/laughrepo/04/hen.html

正直、ここで、聞いたら、情報伝達の速さと決断力に関して、評価して、真偽の如何の問題よりも、生放送のゲストに対して、スゴいことをやってのけてくれるかも、というワクワク感を以て見ていたのに、残念です。
フモフモコラムの編集長の
http://twitter.com/#!/fumofumocolumn/status/32103339936190464

すぽるとのスタッフは絶対に長友インテル入り報道を知っているわけじゃないですか。番組中に言ってほしいよね。今野に感想を求めたいよね。間違っててもいいじゃない。訂正すれば。「未確定の情報ですが・・・」って言えばいいじゃない。僕らも誤報に目くじら立てすぎたのを反省するから。

という意見には私も賛成です。(はっきり言えば誤報になる確率の方が少ないってのにねぇ)
これでは、あの番組もキャスターを減らして一人で、どっちかが記事を読むだけで充分じゃねぇかって。平井理央が西武の菊池に生足でインタビューしたのを皮切りに今後も生足でインタビューに駆け回る番組であるほうが、まだスタンダードな気がする。
twitterで、世界の情報がリアルタイムで入ってくる私たちに対して、「メディアは伝達力の点でも負けるよ」ってことを端的に示した形を見た気がする。ESPNのSportscenter(あの番組は12時間ぶっ続け)や毎度恒例のSkysports Newsの移籍リアルタイム速報(サッカーのある週末はアンカーマンが試合をテレビで見ながら何か喋る)とかもできないわけだし。

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それから、朝起きたらスポーツ関連の最初のニュースは
まだプロになって、一球も投げていない選手がキャンプに参加した、ってことでしたね。
視聴率になるからその人を最初に出しても、質のインパクトってあるの?選択する(編集する)ってのはメディアの役割だと旧メディアは(ブログなどの新しいメディアに対して)よく言いますが、その結果がコレか。