哀れ、リバプール

かっかっか、左団扇で、今度の週末を迎えられるというモノよ。
(先ず、目先の大問題はミッドウィークに来てしまったチェルスキー戦atスタンフォード・ブリッジ
週末は、本当なら最大の目の敵で、ライバル関係として不快と言われる、リバプール戦なのであるが、あの負けは、笑いがとまりません。

  • 考えろ。古いんだよ。だから10年以上も優勝できないだよ。

何故、あのケニー・ダルグリッシュのチームは見事に最下位のハマーズことウエストハムに負けたのかということについて。
彼のチームは、イングランドプレミアリーグで唯一のスリーバックのチームなのであるが、このスリーバックがまず問題で
21世紀に入って、スリーバック(もしくはスリーバックっぽいスタイル)で成功したチームは、全てフォーバック前提のスリーバックであり、バックスのうちの誰かが中盤に上がったりすることで、攻撃参加の数を補うもしくは守備においての数の余り(中盤で数的不利にならない)ことを考慮されたチームである。ダルグリッシュの頭は20年古い。(多分、最初に実行して成功した監督はヨハン・クライフだから)
有名なのは、ワールドカップを制したフェリポンルイス・フェリペ・スコラーリ)のブラジル代表で、セレソンはラテラルのカフーロベルト・カルロスの攻撃力を活かすためもあってスリーバック。攻撃は3Rが中心となり、中盤にはジウベウト・シウバとクレーベルソン(最終的にこうなった、エメルソンは残念ながら大会前に離脱、ヴァンペッタやジュニーニョ・パウリスタとか大会序盤は使われたが、守備の上手い働き者が担うことになった)がいて、さてスリーバックの面子。
ルッシオ、エヂミルソン、ホッキ・ジュニオールという3名で、この中で攻撃に於いては中盤の底のポジションに上がって活躍したのがエジミウソンである。この後彼がバルセロナでも同様に中盤の4番役を担い守備に貢献したことも有名であるが、それに比較して昨日のリバプールの哀れな面子は何事よ。前半で軌道修正していたわけだが、それまでパーカー、ノーブル、ヒツルスペルガーという3名に対して2名しか中盤がいなかったら誰がどう守りでカバーするのかということを悩まないでいられない。そしてバックラインは上がらないと。
その次の問題がハーフライン。色々と考えられる理由との中の一つとして、ウィングおよびフルバックに適任者がいないからスリーバックにウィングバックの陣形にしたと考えられている面子だが、あのウィングバック両名ともに相手のゴールラインまで切れ込んでクロスを入れるという攻撃が希薄で、ある一定のポジションまでしか攻撃に出られません、あとは前の3名(リバウド神もいない、怪物ロナウドもいない、ロナウジーニョもいない)でお願いします、状態の攻撃では守る側は楽である。中盤に一人上がれば、どこかパスを回す際にも数的有利ができそうであるが、あの布陣陣形からどうにか起きる打開策がまぁ見えない。個人の力や技量を除いて。(それでも何とかしちゃいそうなのはスアレスとジェラードだけだ)
結論として、左団扇じゃ。週末は左団扇じゃ。絶対負けるなよ、負けは許さん。