テクノは色々なジャンルの総体であるが、今日はトランスについて。久々に聴いたのは、今週であるが、理由としてはこのCDは非常に癒される。モーツァルト以上に癒される。このノンストップの78分トランスダイブは素晴らしい。殆どの人間に買って損はない。トランスが好きと言う人間で持っていないなら似而非だと思う。アルバムは、まず冒頭の「Vega」から非常によい。ピアノリフのタイミング、美しさがこれ以上ない。そして全体としてわかるポールの音の構築の巧さである。クラシックではソナタは展開部、再現部で何かしらの細工を入れるが、ポール・ヴァン・ダイクの場合もそれがあり、音楽として冷静に聴いて、作曲者としての実力を感じるのである。「Vega」からテンポがあがり「Pikes」「Another way」まで来たら、気分がよいと眠ってしまっている。うむ。α波。Trans(spellingはTranceが正しいのだろうか?)として素晴らしい以外に言葉がない。シングルとしても所収の「Tell Me Why(The Riddle)」が非常に良いから。リミックスといい。だから完璧なんだってば。