集中力は30分

凝縮させないとダメなのよね。

人間、本当の集中力というのは正直なところ30分しか継続できません。(もし継続できるというのならそれは持続と言うより集中して完全なハイな状態になっていないと言う方が当を得ているでしょう。)だから交響曲でも殆ど30分近くまでの長さの楽章しかないのが現状です。作曲家も演奏家の実状が理解しているならばそういう結論になるのです。ところがグスタフ・マーラーという指揮者は自身の交響曲第8番において1時間近くの長さを持つ長大な楽章を作りました。オペラと交響曲の中間なのか、あれは人間の限界への挑戦なのか偉業です。リヒャルト・ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」の第3夜「神々の黄昏」の最終幕もかなり長い(ブリュンヒルデの自己犠牲だけで20分強)ですが、それに起因するのかしれませんね。