テロ同然の結果

衆議院解散総選挙自民党の圧勝に終わった。自民党というよりも小泉純一郎の戦略が当たったということだろう。
小泉のいわゆる劇場型選挙という戦略に酔いしれたいヤツは酔いしれていれば良い。郵政民営化について賛成というなら良いが、他の政策について何も語ったところを見たこともないし、郵政民営化について言えば政策決定に関しては竹中平蔵に任せっきりだったりしている。(竹中の好む「市場決定理論」云々の是非を誰も選挙や政治の争点にしなかったのは民主党含む野党の頭の悪いところかもしれない。言っておくが市場決定理論は万能ではない。アメリカですら失敗を露呈している中で10年遅れ導入しようとしている)
それから言っておくが「改革」を止めるなと言うが、小泉から改革が始まったわけではない。行財政改革に関して言えば、失敗はしたが、橋本龍太郎内閣から始まっているわけである。むしろ橋本内閣の時の行政改革の方が内容としてはなかなか面白味を感じたわけだが、今の小泉はディテールより先に叫び声だけが聞こえる。

結果に関して言えば、政党とかよりも先に言う。

選挙制度変えろ

小選挙区比例代表並立制により、比例名簿の上位にある議員(特に刺客議員)は小選挙区で負けても、確実に当選できる状況というのはおかしすぎる。民主党議員も重複立候補で何人もの有力議員が救われたが。そしてこの選挙であるが、自民党議員の力よりもむしろ岡田克也小泉純一郎かという選択で小泉を選んだようなものだ。小泉の首相公選制という、議会民主制ではあり得ない制度を訴えている人間のためなら、中選挙区制か、フランスのように全部比例代表制にしたほうが良いと思うよ。小選挙区の良いところというのは、地元への貢献、利益誘導(これが悪い面を出したわけでもあるが)であるが、落下傘候補などを見れば意味を感じない(そして落下傘は比例で復活当選する)。制度がこの後の政治の内容と合致しないだろうと思う。
結果としてはあまりにも小泉純一郎自由民主党が勝ちすぎて、嫌悪感よりも恐怖感を感じる。これにより、思い通りにならないのは国民投票がある憲法改正だけである。(発議はできるのだ)議会、委員会ですべて賛成。個人的に興味ある分野、年金問題と障害者、環境問題、教育問題やらどうなるんでしょうな。だって選挙公約に何もないんだから。
二大政党制よりも恐ろしい、昔の自民党単独独裁政治になってきた。誰だったか忘れたが、小泉翼賛会という表現が正しいだろう。今後の状況は。

というわけで、テレビをずっと見ていたが、田原総一朗が各党の党首や幹部に辛辣にコメントしているところと、久米宏筑紫哲也はやっぱり見ている部分が良かった。ただテレビ朝日の田原を交えた討論は、非常に内容が悪かった。参議院議員の暇人はやはり何か変だ。ただテレビ慣れしている山本一太はよく頑張っていたな。ちょっと感心した。

というわけで、明日からまたサッカーで叫ぼう。歌おう。
色々とダイジェストで見たが、レアル・マドリードアーセナルインテル・ミラノが敗戦。ユヴェントスは勝利。
チャンピオンズリーグ、第1節、注目カードは1日目、オランピック・リヨネーレアル・マドリード、2日目はヴェルダー・ブレーメンFCバルセロナと。