ガラスが壊れる音

かつて、大ガラス「彼女の独身者達によって裸にされた花嫁、さえも」に偶然、キズができてしまっとことを前にして、マルセル・デュシャンはこれこそ作品の完成と言った。ガラスの壊れる音は、実は現代社会において興味深い音なのかもしれない。音楽を失いかけた中で、聞きたくなった音がそんな音だった。ピエール・ブーレーズ「プリ・スロン・プリ」を冒頭のピアノの音はそんな感じで、ピエール・アンリ等の作曲家は音楽史に必要だと再認識した最近。毎日聴くのは苦痛だが。