言葉の誤解はともかく

本田にパスの36%を集中せよ―ザックJAPANvs.岡田ジャパンのデータ解析 (文春新書)

本田にパスの36%を集中せよ―ザックJAPANvs.岡田ジャパンのデータ解析 (文春新書)

は大変面白い内容の本だった。特に1章と2章が良い。
サッカーに使うことの出来るデータとは何ぞや?から入ってくるあたりの切り口は読んでいてスリルがある。
ただ、時期が時期だけに、そのデータ分析は見て思ったことを肉付けしてくれるだけだった感は否めない。また紙面の都合で俯瞰した視点からのデータのみだったわけで、試合の中に存在する個人の1対1の優劣がどう勝敗に結びついたかとか、どの局面および場所の支配が効果的だったとか、なかったのがデータ分析としては少々の残念感があったりもした。