ムダな確率論

こんばんわ、セイバーメトリクスとか大好きな、Eの人です。
しかし、初期のセイバーメトリクス論のガチガチの「バントはダメ」論にも賛同できない部分がありまして
例えば、それが今季の中日ドラゴンズであります。
チーム打率が.228という圧倒的な低さ、優勝後のNHK特番でも、落合博満監督が余りにも低くて立ち直らないから、犠打を増やす作戦になったということを仰有ったようにですね、だったらそれでも点を効率的に採る方法を考えることが勝つ為の方法なのであります。
安打が1イニング、1本しか出ないなら、1本の安打が点になる方法
一番簡単な答えは「本塁打」です。バカでも分かりますね。
ただ安打が単打の場合はどうかと考えると、最も想定できるのは

四球で出塁した走者を、犠打で送って、単打で返す

かなと、それくらい効率重視を考えたいわけです。
で、そんな実利主義と理想主義が戦う場面、1アウト、1.3塁、安打が2本でできたこのチャンス。打者は谷繁元信捕手、5番打者です。
お兄さんは谷繁選手に、「バントして1点を取れ」って思ったわけですが。
理由は、打率を簡単な言葉に還元すると、「9人いたら2人、安打を打つ」打率なのであります、その中で既に2名が打ったら、果たしてそれ以上の安打を期待する方が賢明か、バントで点を取る方が賢明か、の二者択一。
こういう時に行き当たりばったりの勢い論で考えずに、パっと数字を見直しながら、野球を見る方が大事だと思うんだけどね。野球解説者は、そう言うことをいうはずないし。テレビのデータマンとかもそういうことを考えることあるのかしら?
MLBを見た後で、日本のNPBの野球中継を見ると遅れていると思うことは多々ありますが、考え方の工夫がないことも遅れの一つだと。