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サッカーの戦術を・・・

サッカー・サクセスフルコーチング―指導者として成功するために

この本、書いた人は、イギリス出身、アメリカで活躍をされるコーチである。
元々戦術の攻撃・守備の4原則というのは1970年代に提唱されたお話である。
その後、現在の状況に合わせて、この本では原則が5つに拡張されているだけのお話である。
何故、そういうことを本の中に書かなければならないのか？という疑問は
「戦術を教える側の人間は、根底にある事実を知っていなさい」
という為である。そのために、簡素であるが、戦術の歴史があって変遷があることも教えている。
この辺りは、実はアメリカらしい気がしてもいる。
アメリカはプロキャリアがないながらも、コーチとしては大成している人間がサッカー以外にもアメリカンフットボール、バスケットボールなどなどいて、それはコーチングの技術をまさしく学究的、体系的に考えられているからだ。
おそらく、どんなコーチであれ知っていないといけない部分、それが原則というモノ。
で、昨今のサッカー戦術あれこれと言った類に、そんなことが書いておらず、フォーメーション図の羅列に終始している日本のサッカー戦術なんちゃら本は、一体どういうことなんだろう？

戦術リストランテ

この本のタイトルを見て思うことは、羅列=レストランのメニューみたいなモノを知っていれば良いと思う意識があるのだろう。何故この味が美味しいのか？を深く考える試みがない。