例のエルゴラッソ、デザイナーの謝罪事件について
私は、
「だいたいユナイテッドやインテルあたりで日本人がヨロヨロやってるのが安っぽくて、有り難みがないんだよ。どんだけの評価もらってるか知らないけど、早く他へ行ってくれよ。興醒めなんだよね。」「もうヨーロッパに日本人選手は要らないし、不快だ。足手まといで邪魔なんだよ。Jでテキトーに稼いでいればいいじゃん。身の程を知れ。」
という言葉の、論点は
「有り難み」って言葉だと思う。
世界のサッカーの中心、欧州のしかもレベルの高いリーグで日本人選手が活躍できる時代になったという反面、ある一定の時期から見ていたその「欧州のトップレベル」はそれこそ「日本人が届くわけがない」次元だった。
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だから、今の日本人選手が活躍している現状は、本来
日本人選手のレベルアップが要因
であるはずなんだけど、
日本人が活躍すればするだけ、有り難みがなくなる
という、同じ現象の違う側面を見ているだけな気がする。
ちょっと前の、明石家さんまの香川真司は要らない発言も同じ意図に思う。
私は、理解はするけれど、ただ「そういう発言は控えましょう」というだけ。
ただ、この問題が出たら書きたいことは1つ。
それは、森田浩之が書いた素晴らしい本
メディアスポーツ解体 ~<見えない権力>をあぶり出す (NHKブックス)
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常に日本のスポーツメディアは
「日本人選手は、大男を倒す、牛若丸」のような書かれ方をすること。
メジャーリーガーの大男達に混じって戦う、イチロー。なんて典型例。
この意識がなくなったときに、本当に「有り難み」も「コンプレックス」を感じなく「当然」と思うのだと思う。