まずは、フォーメーションからフォーメーションで面白かったのはブラジルのほうである。
ただ、これはどう表記するか悩む。私は一応3−6−1と表記しておく。サイドバックエジミウソンの位置次第では4−5−1である。

ブラジル 監督:パレイラ
GK: ヂダ
DF: ルイゾン エイジミウソン クリス
SH: カフー ロベルト・カルロス
DH: ジュニーニョ・ペルナンブカーノ ゼ・ロベルト
OH: カカ ロナウジーニョ
FW: ロナウド

フランスは試合前にも書いたが左サイドバック以外はベストメンバーだった。
フランス 監督:サンティニ
GK: グレゴリー・クーペ
DF: リリアン・テュラム アラン・ブームソン マルセロ・デサイー ウィリアム・ギャラス
DH: パトリック・ヴィエラ クロード・マケレレ
OH: ロベール・ピレス ジネディーヌ・ジダン
FW: ダヴィド・トレゼゲ ティエリ・アンリ

ブラジルの戦術はサイドの2人が上がった場合にはエジミウソンが下がり、下がった場合には逆にエジミウソンが中盤の底からボールを供給するというサッカーだった。簡単に言うとアヤックスのようなサッカーだったが、攻撃に関してはトップが楔になるような形は無かった。また、この戦術において純粋にボランチと言えるような選手(アヤックスだとガラセク)がいなかったのは新鮮である。(一応ジュニーニョボランチ目な位置をリヨンでは取るが、元々攻撃的選手) 逆にフランスはオーソドックスな4−4−2 中盤はボックス型だった。

選手に関してはジュニーニョ・ペルナンブカーノの髪型似合ってなかった。折角の代表10番だったのに。 そして10番なのにボランチ。攻撃参加もFKもしたけれども。やっぱり10番はチームの顔だから髪型格好良かったときに戻して欲しい。技術のある選手だし。しかしボランチだったからジダンと1対1が多かったのは面白かった。もう一人のボランチ ゼ・ロベルトに関しても本職のウィングとしての活躍を見ているから攻撃参加が少なかったのは少々物足りない。上がらないということはロベルト・カルロスが上がるということでもあるのだが。この日のロベルトカルロス、動きは良かった
フランスはアンリがかなり調子悪かった。逆にトレゼゲはボールに触ることは少なかったが動き自体は悪くなかった。ピレス、ジダンにシュートがなかったのは残念。後半最後にはこの2人とも下がるのだが、バックアップのカポはジダンのようにゲームメイクが出来なかったので、ミクーを代表に入れてくれ。

試合展開
前半3分 ギャラスがロングシュートを大きく外す。左サイドバックが本職の選手ならあの位置なら明らかに打たない位置。普通は切り崩してセンタリングというところ。
前半8分 ジュニーニョ・ペルナンブカーノの見事なパスからサイドが空いたところにカフーが走り込みシュート 枠を外れるも惜しかった。この前にもカカ、カフーに右からセンタリングを上げられていてやはり不安な左サイド。
前半9分 ゼ・ロベルトからの大きなパスがロベルト・カルロスに渡って、ペナルティーエリア内のロナウドへ。絶好のチャンスでロナウドは外す。
前半13分 カウンター ジュニーニョ・ペルナンブカーノ2人振り切りロナウドへセンタリング GK楽々キャッチ。展開としてはブラジル良いのだが、フリーランニングが足りない。カカとロナウジーニョ
前半19分 ジュニーニョ・ペルナンブカーノイエローカードでフランスがFK(左サイド大体40m) キッカーはジダン。あまり良いキックでなかったので、キッカーが上手な選手が欲しいなと思ったシーン。 02年までプティがいたが、今はロタンかと思う。もしピレスでなくロタンだったら・・
前半20分 カカからボールにロナウジーニョが走り込むがクーペが先にセーブ。4人に囲まれたパスを出すカカも凄い。
前半21分 カウンター ジュニーニョ・ペルナンブカーノがセンターサークル付近から抜け出し、ロナウジーニョロナウドとパス 抜け出したロナウドがシュートするもクーペが見事に弾くファインセーブ。
前半22分 ジダンからの長いクロスにアンリがトラップしてクリスを外してシュート。しかし枠を大きく外す。 両チームもったいないな。
前半23分 ジダンのスルーパスにアンリが抜け出してセンタリング、トレゼゲ少々タイミングが合わず力の弱いシュートをヂダが足で弾く。
前半28分 ロベルト・カルロスゼ・ロベルトとボール回ししてからジュニーニョ・ペルナンブカーノがロングシュート、クーペの正面。 この時間帯、フランスは左サイドから切り崩されないようにギャラスの位置が下がっていたのでブラジルは攻略の意図を見いだせない時間帯。
前半29分 カカの大きなサイドチェンジでフリーのロナウジーニョへ。ゴール前に切り込み密集からロナウドがシュート ブームソンに当たりコーナキックへ。ハンドっぽかったが故意ではないからコーナーキック
前半33分 センターサークルからロナウジーニョカフーに長いパス 惜しくも追いつかずゴールラインを超える。追いついていたとしても中に誰もいない。この場面でのカカの走る方向、タイミングは少々問題。ロナウドはセンターラインより下の位置でロナウジーニョにパスしていたので理論的にムリだが。
前半38分 カカからのパスに囲まれたロナウドがペナルティーサークル付近で楔となって、左サイドを走っていたロベルト・カルロスへパス。ロベルト・カルロスからジュニーニョ・ペルナンブカーノへ長いパスが、それをジダンがファンタジックにパスカット。
前半43分 ロナウド→カカ→ロベルト・カルロスとつないでセンタリング ロナウドに惜しくも合わず。合っていたらおそらくゴール。
前半45分 ロベルト・カルロスがセンターサークル付近から左に寄っていたロナジーニョにパス。自らペナルティーエリアまで走り、パスを受けセンタリング。グラウンダーのボールに誰も合わせられず。
前半45分 ジダン マルセイユルーレット1回目。
前半ロスタイム カカからのボールにロナウジーニョがフリーで抜け出すが惜しくもオフサイド
前半終了

後半
ブラジルはゼ・ロベルトに代えてエドゥ、カカに代えてアレックスを起用してきた。ゼ・ロベルトに関してはやはり本職でないので仕方がないか。もう少し上がりを見せて欲しかったのは本心。
フランスはピレスを下げヴィルトールを投入。おそらくヴィルトールの最終確認テスト。デサイーに代えてメンディを投入。テュラムセンターバックとして機能するかのテスト。

後半0分 アンリが簡単にペナルティーエリアで取られる。やっぱり調子が悪い。
後半0分 ジュニーニョ・ペルナンブカーノが一人でドリブルでカウンター。マケレレが仕方なく倒す。38m位のFK
後半1分 ロベルト・カルロス 惜しくもFKを外す。もう少しアウトに掛かれば。
後半5分 ジダンが右サイドからのコーナーキックをとんでもないところに蹴る。やはりプレースキッカーが必要だ。 もう一度言うがロタンだったら面白い。
後半6分 アレックス→ロナウジーニョ→アレックスとつないで後ろから走り込んできたエドゥがシュート。コースが悪く枠を外れる。テュラムに当たったが主審には見えなかったようだ。
後半7分 ジュニーニョ・ペルナンブカーノヴィエラを振り切り流れに乗るようなドリブル、右にいたアレックスにパス。アレックスの切り返しのパスにシュートするも外れる。テュラムが良くついてた。 後半は次のロナウジーニョがフリーになるシーンなどフランスはボランチとディフェンスの間隔が広い。
後半9分 コーナーキックからのこぼれ球をマケレレが拾ったところをジュニーニョ・ペルナンブカーノがカットしシュート。クーペの正面。
後半16分 エジミウソンが、メンディとぶつかり痛んでいる。 この時間帯 ヴィルトールが右に張ってしまってジダンが中央に位置すると左サイドががら空きになるのだが、左サイドバックギャラスなので詰めていない。おかげでフランスは攻撃が上手くリズムに乗れない。
後半18分 メンディがスピードに乗り、ロベルト・カルロスを振り切りセンタリング。フリーのヴィルトールがシュートを枠外に外す。とても残念なシーンだ。
後半21分 突破が出来ない中でボール回しするブラジル。ロベルト・カルロスが意表を突くロングシュート。惜しくもサイドバー。
後半21分 ロナウジーニョミドルシュート。クーペが見事なキャッチ。
後半22分 アンリからのパスにトレゼゲヴィルトールが抜け出すがオフサイド
後半22分 ジダンからカポに交代。 ここからフランスは面白くなくなる。

後半24分 アレックスのパスからロナウドが3人に囲まれながらグランダーのシュート。クーペがナイスセーブ。
後半25分 左に張ったカポからセンタリング。アンリが空振りし、拾ったヴィルトールがシュート。しかし大きく外れる。アンリも空振りするなんてらしくない。
後半29分 37mあたりでロナウジーニョがファウルを獲得。意表を突いてFKを蹴ったのはジュニーニョ・ペルナンブカーノ。FKの上手い選手なのに大きくふかす。残念だ。
後半33分 大きなサイドチェンジにカフーが走り、コーナーフラッグ付近からセンタリング。ロナウジーニョは枠の外へ外す。後半カフーが見せ場を作ったのはこのシーンだけ。上がりが少なかった。
後半34分 ジュニーニョ・ペルナンブカーノからバプティスタに交代。
後半35分 フランスが39mあたりでFKを得るのだが誰も蹴ろうとしない。挙げ句カポが歩いて蹴ることに。 三度言うがロタンか。もしくはミクーが。
後半37分 バプティスタが切り込むもテュラムがクリア。
後半38分 メンディがトレゼゲに長いセンタリング。ヂダがキャッチしたが良いシーンだった。
後半38分 今度はカポがトレゼゲにセンタリング。これもキャッチされたがトレゼゲはよく走り込んでいるという印象。逆にアンリが画面に映らない。
後半39分 アンリが半ばフリーで大きく蹴るが誰もいないままヂダがキャッチ。何をしたかったのだろう?調子が悪いことだけは明らか。サハかゴヴにでも交代すべきだったのではないだろうか。
後半41分 左のロナウジーニョから右でフリーのバプティスタへ。シュートはクーペが左手一本で弾く。明らかにギャラスのポジションが悪かったが、クーペファインセーブが素晴らしい。
後半42分 自陣からアンリがドリブルでロベルト・カルロスルイゾンを抜き去りセンタリング、トレゼゲのシュートはカフーがクリアする。惜しかったシーンだった。この後、アンリはうなだれて歩くシーンばかりだった。交代してあげろよ。サンティニ
後半45分 クリスがアンリに足を引っかける。アンリは何か怒ったポーズを取るが、こういうシーンはアンリが調子悪いときによく見るものだ。
後半46分 FKをカポが蹴るが難なくジダがキャッチ。やはりプレースキッカーに問題あり。

後半終了
親善試合らしく、選手は後半の運動量が落ちていた。