毎度恒例、朝日新聞の社説というのは「愛国心」に過剰なまでに反応する。テーマは教育基本法なのであるが、もし、教育の場面において児童が非行に走らないためにはどうすれば良いか?という場合に、道徳の方針として愛国心を入れる方が教育するには楽なのである。ところが朝日新聞はそれを「軍国主義」と繋げてしまうのである。なかなかステキな暴走である。これは児童の暴走よりも暴走。個人の尊厳・自由とゆとり教育が結合すると非行に走るとか、最近の教育論は非常にめちゃくちゃであるが、簡単に解決する方法が1つあることを忘れている。義務教育にも「落第」を入れる。これはフランスにはある制度なのだが、これは効果的だと思う。特に日本人の気質からしても。もう一つは、イギリスのように中学校までに職業訓練程度までの教育を施すこと。 それから道徳なのだが、倫理学のどのテキストにも「何故人を殺してはいけないのか?」ということについての解決のプロセスがない。私が見た限りは無い。私は、こういうときホッブズを引用して説明したことがあるが、これはまるで倫理学ではない。結局、初等教育での道徳、倫理は児童に依存しなければならない状態になってしまっているのであり、児童が理解できるかできないのかを壁を作り分ける以外に方法は無いと思うのである。

今回のプロ野球の問題で私が一番腹が立っているのは、近鉄のファンである。まず救済の対象として間違っている。一切、近鉄の経営者に対してアクションを起こしている映像を見たことがない。終始、オーナー連中の動きを静観しているだけである。その辺り、ファンも野球が見たいだけで、球団は関係ないなわけだ。それから大阪ドームで「ホリエコール」が起こったが、それはつまりトップが代われば関係ないということだ。野球がどのようにあっても、試合をやってくれれば良いわけだ。このニュースについての多くの批判は「ファンを考えていない」ということなのであるが、元々企業の下のチームなんだから、ファンを忘れても構わないんじゃないの?もし、これがソシオだったなら、私も確実に怒るが。ファンとして声を向ける方向が間違っている。球団に対してファンがストライキのようにスタジアムに行かない手段もあるのだし。それから企業経営者として毎年40億円の経営をするということは全く経営者として失格である。
1リーグ10球団で健全な経営ができるか?多分Noだろ。所詮、企業の下でやっているんだし。
何故、メジャリーグは球団を増やすことができたのかを考えるには、カンサスシティー・ロイヤルズ、ミネソタ・ツインズトロントエクスポズオークランド・アスレチックあたりを参考に考えれば良いのだと思うが、おそらく日本の経営者の頭にはニューヨーク・ヤンキースロサンジェルスドジャースサンフランシスコ・ジャイアンツあたりしか頭に無いのだと思う。特に新聞社がオーナーの球団。

社会保険庁の長官に民間人(損保ジャパンの副社長)を採用したわけだが、トップが代わっても何もできないと思うんだ。官僚システムは上からの通達によって全て動く訳なのだが、そのトップに助言する人間が全て官僚なんだよ。だから思考回路の殆ど官僚のままじゃん。それに下からの伝達がストレートにトップに行くわけがないんだし。暴れん坊将軍のように、町に出るわけないんだし。