アジアチャンピオンってのはこんなに脆いものなのかというのが率直な感想。
何が違うのか?スピード、フィジカルと言った肉体的要素なのか?そうじゃないはずだ。アルゼンチンはチームの基礎的な部分とそれによって成り立つ戦術だった。日本にはそれがない。それがはっきりと分かる試合だった。アルゼンチンの特定の選手にスポットを当てればはっきりと分かる。
以下そのことだけを書く。日本代表について書くのは私の胃に悪い。

4バックの左なのか中盤ダイヤモンドの左なのか非常に曖昧なポジションながら的確に上がる攻撃が目立ったが、前半14分の守備が非常に特徴的だった。外に構えていた選手なのだが右にロングボールが渡った時、ディエゴ・ミリートがマークするなかでプラセンテは中に移動しパスコースを消したのである。これによってサムエルが相手FWにスペースを与えることなく対応することができたのである。逆に日本のアレックスがガレッティに抜かれたシーン(後半11分)では宮本が寄りクロスを挙げられたときの枚数が足らなかった。

中盤ダイヤモンドの右でありながら、若干ボランチ気味なポジションを取っていた。ガレッティが右から切り崩す場合にはしっかりとフォローできる位置にポジションを取り、キローガが上がるときにも上がって攻撃しやすい位置にいた。守備からのカウンターを仕掛ける場合、必ず右に位置しフリーランニングをする。2点目のカウンターのときアレックスが攻撃して空いたスペースにしっかりとドリブルで上がりクロスを入れた。

ボランチ、ブリッジ、ビボーテ、セントラル、どれが一番良い表現なのだろうか?非常に良い動きだった。彼は中盤の底、守備的な位置でありながら、あまり走っている場面を見なかった。ところが彼はルーズボールを拾ってからのスピーディーな動き。パス回しの時にアクセントのようにやってくる長短の良いパス。守備面はというと、相手と1対1になったときの処理、パスコースに入る動き、ルーズボールの処理、非常にクレバーさが目立つ良い動きだった。
id:souno418氏とid:pablo_aimar女史が意見が違うのが気になる。どっちが上だろう?マスチェラーノベルナルディエステバン・カンビアッソは明らかに来なかったことが響いたな。レアル。マドリードでの活躍の少なさといい、ピンチだぞ。

実際の所、そんなに目立っていなかったが3バックの中心として相手の攻撃を潰すディフェンスを形成していた。鈴木とマッチアップしていた場面が1回ほどしかなかったが、ギリシャ代表のデラス同様に目立たない方が素晴らしいディフェンスと最近評価している。ディフェンスラインについてもプラセンテベルナルディスカローニを合わせて流動的に相手をコンパクトに潰す戦術は簡単にはできない。

で、日本に足りないモノは何か。

  • マーキング
  • フォロー
  • フリーランニング

結局基礎だよね。徹底していないからバラバラな攻撃、バラバラな守備。1点目の失点なんて本当に弱いチームのやることだよ。ジーコ解任主張を続行します。あんなチームでは世界など目指すことは不可能だ。(多分、私とid:helguera氏が一番強硬だよね)
今日の日本代表の点数としては13/100くらい。鈴木隆行の頑張りだけかな。宮本恒靖三都主アレサンドロが上がったことろ突かれてピンチを招くのだから守備陣など高い評価を与えられるハズもない。玉田圭司のシュートが惜しかったからそれに2点。
後半の4バックについては、相手がかなり疲れが見えたのだから評価もできん。


ああ、それでさぁ。アルゼンチン代表は3−4−3が正しいのか、4−4−2が正しいのかどっち?流動的で合理的な攻撃だったから難しいな。

レオナルド・フランコ
ファクンド・キローガワルテル・サムエルガブリエル・ミリート
リオネル・スカローニルーカス・ベルナルディファン・ロマン・リケルメディエゴ・プラセンテ
ルチアーノ・ガジェッティディエゴ・ミリートマリオ・サンターナ

なのか

フランコ
キローガ、サムエル、ガブリエル・ミリートプラセンテ
ガレッティ、スカローニベルナルディリケルメ
ディエゴ・ミリートサンタナ