ワシリー・カンディンスキー(1866-1944)「いくつかの円」(1926)
ちょうどこの時期からカンディンスキーの理論化された世界が築かれる時代に入るのであるが、彼の絵画は全て置いて「コンポジション」である。この場合も円の配置によって宗教的な役割とか色々と言われるのであるが、結局の所その配置による世界の構築が円という抽象的なものによるからこそ、見る側が違う役割を再構築するだけにならない。まるで作曲された曲を演奏するように。