ワルツといえば、色々と曲はある。ラヴェルの「ラ・ヴァルス」、チェイコフスキーの交響曲5番の第3楽章がまず頭に浮かんだが、交響曲5番は恐ろしいまでに、次の世界が見えるところがワルツということでより引き立っている。チャイコフスキーの後期の2つの交響曲に共通するのは、より明白な物語性だと思う。表題はないが5番には、運命性と皮肉がしっかりとある。最終楽章に第1楽章が回顧するところはベートーヴェン「運命」に類似しているが。内容は違うね。