どう考えても、揃わない。

ええ人、獲得するねぇ。

2004年はルドルフ・ゼルキン生誕100周年の記念の年であった。ゼルキンといえばドイツモノで有名なピアニスト(何より最高なのはアドルフ・ブッシュとのヴァイオリン・ソナタ「春」)でハロルド・ショーンバーグの「ゼルキンは生涯一音たりとも美しくない音は弾かなかったピアニストであった」という言葉が有名であるが、ベートーヴェンレナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック)とブラームスジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団)の協奏曲を持ってはいるが、実のところモーツァルトを持っていない。クラウディオ・アバド指揮ロンドン交響楽団と併せた晩年の録音なのであるが、何故かという理由、どう考えても揃わないのである。9,12,15,16,18,20,21,23,24,27というのに、組み合わせて全曲揃わないのだ。昨年、箱になって出るのを期待していた。ドイツ・グラモフォンからの100周年のCDは確かに出たが、ベートーヴェン後期のピアノソナタだった。それは既にある。
今日の画像は、柳沼淳子。朝に熾烈な戦いを展開しているセントフォースだから。その点淳子は写真集も出すくらいの余裕。