チャンピオンズリーグ2004-2005決勝 プレビュー1発目

まず、ここまで勝ち上がり方を振り返る。

ミランは開幕戦は若干躓き気味なスタートだったが、肝心のFCバルセロナとの連戦を1勝1敗で終え(ホーム、アウェーともによく抑えた印象があるが、カンプ・ノウロナウジーニョに見事にやられた)、第5節を完勝してトーナメント進出を決める。
トーナメント進出したあたりから、リーグでも好調な時期で、マンチェスター・ユナイテッド相手に1-0を2試合連続で完璧な強さ。続く、インテル・ミラノとのデルビーも肝心な場面で点を決める強さを見せて連勝(一応、連勝と言うことにしておこう)、そしてPSVアイントホーフェンと準決勝を迎える。
準決勝は、ヒディンクが奇策に出るが、それを何ともせず無失点に抑えて、完勝。ところが、アウェー、フィリップススタジアムでの試合は、重苦しい状態、一時は追いつかれるがマッシモ・アンブロジーニアウェーゴールで何とか勝ったような状態。
総括としては、効率の良い得点、堅い守備というところだろう。

新監督、ラファエル・ベニテスが就任したリヴァプールは予備選からだった。予備選当時にマイケル・オーウェンの移籍騒ぎがあった。相手はグラーツァーAK、実際第2戦、ホームで2失点目の危険もあったわけだが、イェルディ・デュデクが止めていたりするが、チームは発展途上ということで片づけておこう。
グループリーグ、第1節はFW二人よる素晴らしいスタートだった。しかし、第2節以降、誰かが欠けるベストメンバーにならない状態が続き、幸運はデポルティーボ・ラ・コルーニャ相手にホームで引き分け、アウェーで勝利したことだった。そして、進出を賭けたオリンピアコスとの決戦、リバウドのFKにより3点必要な場面、交代枠を見事に使い、シナマ・ポンゴーユ、ニール・メラーと若いFWが決め、最後にスティーブン・ジェラードミドルシュートが決まり奇跡的な進出を決める。
トーナメント1回戦は、バイヤー・レヴァークーゼン。調子の浮き沈みが激しいクラブで、この時期に怪我人が続出という相手の状況もあり、2試合連続で3得点を決め、続く相手はユヴェントス。20年ぶりの対戦、前回はあのヘイゼルの悲劇ということで、歴史的な和解と謳われた試合のなかで、ルイス・ガルシアの素晴らしいシュートが決まって勝利を決めたあと、第2戦、デッレ・アルピでの試合では、徹底的に守備的に固める試合運びを見せ、零封。このスタイルが準決勝、チェルシーFC戦でも見せる。チェルシーが元々カウンターに強いチームだが、引くことによって、攻撃力を削いでルイス・ガルシアの虎の子の一点を守りきり、勝利。決勝戦に進んだ。
総括すると、典型的なカップ戦の勝ち方をしていると言える。