• スペイン代表

スペイン代表は「無敵艦隊」と言われながら勝てないところが好きですよ。実際問題、かなり前から欧州で上位の地位を占めていながら(1998年のFIFAランキング2位が最高位だと私は記憶している)、肝心なところで勝てない攻撃陣の脆さが悲しい。自国に素晴らしいリーグがありながら、勝てないところは輸入のしすぎだろうか?そうではないだろう。ドイツほどFWショックに陥ってもいないわけだし。何故にこうなるか、決定的な話ラウル・ゴンザレスと誰が組むかなわけですね。

プレドラグ・ミヤトビッチダヴォル・シュケル(1997年レアル・マドリード
フェルナンド・モリエンテス
ロナウド
フェルナンド・トーレス

元々ラウルは運動量の多さから下がって守備にまで参加する選手で、2トップの下から飛び込む役割。それで21得点。もちろんミヤトビッチが14で、スーケルは24。モリエンテスになると、高さもある、タメも作れる、二人とも守備にも働き、攻撃ではしっかりと動いて相手のスキを狙う。前線への優秀なパサーもいた都合ラウルは飛び込むスペースが多かったので得点王を2度獲得できたわけですな。ロナウドとなると、守備の負担が増えた、加えてロナウドの持ち味は個人技での抜け出しなので、ラウルが前線で張り付いて待つわけにもいかなくなって、得点数が激減。チームの中盤での守備にも追われる始末。
トーレスはどうでしょう。トーレスもよく動いてクラブではキャプテン任されるほどの責任感ある人物。ところが前線での動きがラウルと似ているので2トップの役割分担が巧く行かないし、トーレスの近時の大問題のシュートを外すクセが、チームの足を引っ張っている気がしてならない。ラウルがフタの役割する試合を何度も見たこと有りますけど、やはり高さが無いので展開するには若干のムリがある。スペインがサイドプレイヤーが縦に上がることで最後にクロスの展開にしてもフィニッシャーに高さがないでは痛い。
結局、私、個人はモリエンテスとラウルのコンビが一番良いと思う。しかし、リトアニア戦は3バックにして、ルイス・ガルシアを入れるとは中々のギャンブル度。ルイス・アラゴネスは「ルケは元々センターフォワードだから」という事を言っていたが、それは当時のデポルティーボ・ラ・コルーニャの状況を考えて下さい。ディエゴ・トリスタンロイ・マカーイと得点王2人もいながら1トップやるクラブだったんですから。