ジーコは公約を守れなかったわけだが。

  • 日本 2 - 2 ブラジル 53/100

主力変更するブラジルとはどういう面子なのか、気になる。

Malcos - Lucio, Juan - Cicinho, Leo - Ze Roberto, Gilberto Silva - Kaka, Ronaldinho - Robinho, Adriano

普通にメンバーがしっかり出ている。俺のジュニーニョ・ペルナンブカーノが出てない。ただ変わったことはホッキ・ジュニオールかよがいなくなったことか。一番大きな事は左サイドバックヘルタ・ベルリンジウベルトから、サントスのレオに変わったことだろう。忘れていたがGKがジダではなく、マルコスだ。
レオのマークが甘かったが加地亮の飛び出しは完璧だった。ゴールもした素晴らしい。あれは惜しかった。加地は大会通じて良い。
しかし、ロナウジーニョのカウンター。ヒールキックなんですか。アレは。シュートに関してはロビーニョがクロスして追い抜くところがポイント。田中誠はアタックしても良かったと思った。ズルズル下がってペナルティーエリアロビーニョにやられたわけだし。
ブラジルはやはり重い。ロナウジーニョアドリアーノが特に。ゼ・ロベルトもそうかな。そんな中、マークが外れた瞬間に決めた中村俊輔。その前に小笠原満男がダイレクトでシュートを撃ちそこねてチャンスを潰してしまった反省で見事なシュート。小笠原はフリーキックといい悪いわけではないが、世界レベルだと見劣りしてしまう。
ロビーニョの左からのクロスから、ロナウジーニョ。ところでセンターバックは2人揃ってアドリアーノに付いていて、ロナウジーニョの飛び出しに関与したのはアレックス。ディフェンスラインの統率はどういうことだか。特に5番。お前だよ、宮本恒靖。声を出して本当に統率しているのだろうか。気になって仕方がない。
エイドリアンとカカが見事にブレーキしている。助かっているよ。日本。アドリアーノも調子が良ければミドルシュートをもっと撃つし、カカはミドルシュートよりも抜いてシュートに行くタイプ。コッパ・イタリアまでやった過密日程、ミランの過密日程でミラノの二人は死んでますな。
後半投入の大黒将志から中村にラストパス、中村のシュートは非常に惜しかった、クリアしたのはシシーニョ。攻撃の起点になったのは福西でしっかりとフリーランニングしている姿が良かった。今回の中田浩二投入は好い方向に行ってますな。前回は中田英寿がどこいるか迷っている感じもあったが今回はしっかりしている。
運動量ガタ落ちのブラジルは、拮抗した試合を演出するエンターテイナー。交代した選手もうまく機能しない惨状。特にレナトとジュリオ・バプチスタのセビージャコンビ。エドゥも何も目立った活躍がない。ロビーニョのシュートミス、フェイントで抜くシーンだけは完璧だったが。コーナーキックからのルシオのシュートなど場面はあったが決まらない。ジュアンのシュートも川口能活が顔面セーブ。そして後半43分世界の東ハトが得たフリーキック、中村のシュートはポストだったが大黒が詰めてゴールと。
最後に決めない大黒もエンターテイナー。あそこで決めて欲しかったな。結局ロビーニョといい、大黒といい、外し合戦だったな。
引き分けたというよりも、引き分けになる内容だったとも思えるが、日本は良かった内容だと思う。あとはFW、スタメンに玉田圭司を移用した理由がよくワカラン。中盤が流動的に動くわけだから、ボールを納められるFWが欲しいわけだが、その為に柳沢敦と大黒を切るわけにもいかないので、柳沢にはもっと頑張って貰わないと。今回はサイドに流れる場面が多かった。後半に惜しい場面があったわけだし。

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結局、この3試合の評価はどうすべきなのだろう。問題点は山積している。それにベスト4進出しても加地とアレックスが出場停止になってしまっている。これが本大会同様の状況だと、16から8へ進むノックアウトラウンドで相当苦労しなければならない状況になる。監督のマネジメント力を考えると不相応に見えるところは、守備、攻撃の戦術を除いても多数有る。今回の活躍の発端は成田空港に於けるナカータの「このままでは世界に通用しない発言」だったわけだし。
それよりもブラジル、弱かったなぁ。コンディションが悪かったわけだし、人選に関しても、やはり何か足りない。引っ張っていく選手がいない。キャプテンのエメルソンは控えだったわけだし、カフーは招集されていないという状況に加えても、往年のドゥンガ、リカルド・ゴメスのような本当にキャプテンとして引っ張る選手がいない。リバウドのように「俺にボールが来たら決めてやる」という人間もいない。やはりセレソンにはテストだった気がするわけだが、ブラジルの1年後はどうなっているのだろう。
選手として、見たかったのはベレッチ、モッタ、エジミウソン、今回休みだったジウベルトジュニーニョ・ペルナンブカーノ、そしてやっぱりリバウド