日本代表と対戦国を考えてみる その3

  • オーストラリア

実際この国は欧州に活躍(主にイングランド)する選手が多いわけだし、コンフェデレーションズカップで見た印象はスピードがあって個々のフィジカルも高い。そして大陸間のウルグアイとの試合以降はPSVフース・ヒディンクが指揮することになった。ドイツ戦とウルグアイ戦で面子が大いに違う(パルマの降格プレーオフ等クラブチームが出してくれなかった)わけだ(大きく違うのはシステム、ヒディンクPSVのような形にした)が、

マーク・シュワルツァー、トニー・ポポビッチルーカス・ニール、トニー・ヴィドゥマー、ヴィンス・グレッラ、ブレット・エマートンスコット・チッパーフィールド、ジェイソン・クリーナ、マルコ・ブレシアーノ、ティム・カーヒル、マーク・ヴィドゥカ

というのがテルストラの試合の面子だった。これにジョン・アロイージハリー・キューエル、アーチー・トンプソン、ジョシプ・スココと面子はいる。
特徴なのはサイドアタッカーのスピードとテクニックが高く、それに答えるだけのセンターの人員がいること。
色々な記事では32年ぶりで経験のなさがマイナスに働いたらという楽観論を見たが、W杯では32年ぶりだが、コンフェデでドイツで試合をしたわけだし、監督はジーコと違ってW杯で指揮した経験があるわけで、実は逆説的だ。
このチームの失点を見ると、まだまだマークだったりは甘いようにも思えるが、それを日本が得点できるかどうかというのは別の問題だ。ウルグアイのゴールを決めたゴンザレスにしても、あのキックを蹴ったアルバロ・レコバの速いフリーキックの賜物だし、ケヴィン・クラニィのゴールもちょうどアルネ・フリードリッヒの速いキックがスポットとなったところにいたからゴールになっただけで、速攻のできない日本には大いに問題だ。