美しきモノ

タイトル負けです。人妻

枕草子は昔は読んだが、何だか勝手な文章だなと思っていたら紫式部日記も「アイツは自己満足で分かったフリ」のような解釈で批判していたりする。ただ、枕草子のタイトルの選びようは中々で、古典からも日本人はどうやって人に読まれようか考えていたりしていたのかと思う。(だから歌集は歌の前にどういう心境で読んだやら、歌会の題材を先に書く)最近でも「国家の品格」やら「人は見た目が9割」やら攻撃的なタイトルな本は売れているが、逆にそういう本は買いたいとあまり思わない。「純愛心中」とかの方が買うだろ。やっぱり。堀江珠喜の文章(書き方がEに似ている)は面白い。「人妻の研究」は特に。

純愛心中 (講談社現代新書)

純愛心中 (講談社現代新書)