ジャック・シラクミシェル・プラティニユーリ・ジョルカエフ観戦と。
一瞬、ル・グエンがスカウトする選手を見に来ているのかと思ったが、ハゲ方が違うし髪の量が違うので、あれはジョルカエフだ。8年前のレ・ブルーの攻撃の要。ところで、ジョルカエフレッドブル・ニューヨークから「家族に深刻な問題が生じた」ということで帰国していたそうで。何じゃそりゃ。映したカメラクルーも見事と。

  • ブラジル対フランス @ヴェルトマイスターシャフトシュタディオン・フランクフルト

(主審 ルイス・メディナ・カンタレーホ スペイン)
結果論かもしれないが、ずっとやってきたクァルテット・マジコを崩したのは大失敗だったな。ロナウジーニョの動きを楽にするためにジュニーニョを入れたんだと思うが。今まで殆ど試したことのないワントップということでロナウジーニョ、カカを筆頭に連動性が悪くてどうしようもならない。やはりセレソンは4-2-2-2。ラテラルの積極的な攻撃参加もあって相手を自陣に押し込めるスタイルでなければならなかったかな。
ガーナ戦もそうだったのだが、ブラジルは前線からのプレスが甘く、そしてバックラインも深いモノだからマイボールにすることができなかった。積極的に相手に攻められ、マイボールにする位置が深いものだからフランスの守備は常に用意できた状態で対応することができた。一人が対面して相手を送らせるともう一人、二人と圧力を掛けてボールを奪う。奪ったら走り込む選手にダイレクトに放るか、一度タメを作ることの出来るジダンに預けてからマイボールで展開を作るか、システムの中でできうる最良の選択をしていた。
交代選手に関してもアドリアーノを投入したがフォアリベロジウベルト・シウバを下げて積極的に攻撃に出ることをしない。代わりに下がったのはジュニーニョ・ペルナンブカーノジュニーニョの場合ミドルシュートも大きな武器なのに下げる理由なんてあるものではない。
結局、ブラジルが良かった時間帯は最初の数分くらいなもの。相手に決定機を作ることは少なかったが、ブラジルも決定機を作ることができずに終わるとは。互いに決定打のない中で、フランスの攻撃は集中していた。ジネディーヌ・ジダンフリーキックからティエリ・アンリのゴール。ブラジルは誰もアンリにマークしていなかったと。やはりジダンの最後を飾る為に特に守備陣、レ・ブルーは集中していたねぇ。
やはりチームに共通意識があるとチームはこれほどまでに強いということですか。前々回だってそうだ、ジダンの出場停止からチームは変わった。あのときのチームにはデシャンデサイーといったベテラン、百戦錬磨の男達がチームを統率していたわけだが、今回はジダンを中心に攻撃が回っている。ドメネクの采配に取り分け何か改善したと思える要素なんてないのに。