まぁパンフレットの絵がルノワールの初期の作品だったし、殆ど期待なく行ったんだけど、それなりにコレクションはあったんじゃないですかね。印象派の絵画は取り立てて良いコレクションとは言い難かったけど、パウルセザンヌだけは一番良い時期の作品でしたかな。後は珍しいモネの印象派以前の作品だったり、ルノワールの初期だったり、アルルの頃のヴァン・ゴッホだったり。
そして20世紀絵画はブラックやゴッホキュビズムの作品にモディリアーニがあって、あとは個人的には面白かったシュールレアリスムの2作品。
マックス・エルンストの「草上の昼食」とルネ・マグリットの「秘密の性」
前者は有名なマネの作品をモチーフにしながら登場するモノは魚一匹だけで、元の作品で印象的な裸婦の視線が、魚の攻撃的な目つきで表現し、公園の穏やかな草むらもエルンストの特徴であるようなタッチで草かどうかすら疑わしい書きぶりと。色々と名作をモチーフにディスった作品を見たことあるけど、ここまで攻撃的な作品は初めて見た。
後者はよく見ると、色々な仕掛けを凝らしていて、遠近感が破壊される。リアルとリアルを足して非リアルを作り出すマグリットらしいなぁって思わされた見事な作品でした。
最後にピエト・モンドリアンとヘンリー・ムーアとか見て終わり。