転化

皆様、今回号のサッカー批評はご覧になったでしょうか、挑発的なタイトルで「『Jリーグがつまらない』なんて誰が言った?」ってコーナーだったけれど、読み始めた序文(おそらく書いたのは稚拙な編集者)に位置する文章がまずもっておかしい。簡単に言えば「客が入っているんだから、面白くないわけないだろ?」と読める。これでは即ち質の問題を量の問題に置き換えている。ヘーゲルだって大論理学でこの転化に相当の問題の分量にしているわけだが、それを置いといても、「Jリーグがつまらない」と思う理由に欧州や南米のような熱狂を感じないとかサッカー内容がとかいう問題が全く触れない文には呆れる始末。揚げ足を取ったような見方かもしれないが、質に言及出来ない「Jリーグはつまらない」んじゃないの?って思うよ。だって量の問題ならJリーグは世界のフットボールリーグでも屈指のキャパシティーをもったスタジアムが多いんだから観客動員だけなら上位にあっても何らおかしくないんだし。(とりあえず、この前のNHKで放送していた浦和の開幕戦は酷かったな。第三者的な目線から見て)
大論理学 (上巻の1) 大論理学 (上巻の2)
批評って何なんだろう?