人に曲を薦める時、たとえばそれがオペラだとしたら、一気に全曲を薦めるべきなのだろうか?
と、ふと思ったので残念ながら躊躇したのである。
知っての通り、リヒャルト・ワーグナーの代表作は、ニーベルングの指環であるが、これが全曲入れると16時間という大作なのであります。

<ニーベルングの指環> バイロイト音楽祭2008年CD・BOX

<ニーベルングの指環> バイロイト音楽祭2008年CD・BOX

最新のクリスティアンティーレマンバイロイトだってCDの枚数がエラいこっちゃ。
だからといって、
Wagner: Der Ring des Nibelungen

Wagner: Der Ring des Nibelungen

を短くした1枚のハイライト盤にすると
ワーグナー:ニーベルングの指環 ハイライツ

ワーグナー:ニーベルングの指環 ハイライツ

  • アーティスト: ベーム(カール),アダム(テオ),キング(ジェームス),エッサー(ヘルミン),リザネク(レオニー),ヴィントガッセン(ヴォルフガング),ニルソン(ビルギット),ジーベルト(ドロテア),マスティロビッツ(ダニカ),バイロイト祝祭管弦楽団,ワーグナー
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2005/06/22
  • メディア: CD
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え、これだけ?って少なさを感じてしまうのであります。ワーグナーのライトモチーフを見事に使った重なり合う素晴らしい旋律は、この場面じゃないところであるだろうと思うのです。どれが要らないかということと対位法を為して。それにラインの黄金前奏曲およびラインの乙女がアルベリヒに黄金が奪われる場面がないのも気にくわない。(大抵ない)
モーツァルトのオペラやバッハの宗教楽曲の場合は若干違うのかもしれないけれど、やっぱり有名な曲もあるということを含めて全曲を知って貰いたいんだよなぁ。でも16時間はな。