ベンツのようななにか

指揮者の役割―ヨーロッパ三大オーケストラ物語 (新潮選書)

指揮者の役割―ヨーロッパ三大オーケストラ物語 (新潮選書)

という本を読んで、改めてヘルベルト・フォン・カラヤンベルリン・フィルハーモニーのベートーヴェン交響曲(本の中身通り、70年代の録音の方)を聴いてみたら、おおなるほど、なんというこの快速な疾走感、という音楽の中身とは何か違う楽しい感じが、なんかハマってしまっている残念な私です。
英雄の第1楽章、笑うしかない。ヴィルヘルム・フルトヴェングラーは冒頭の和音に相当の念を入れて始まる英雄とは何か、葬送行進曲とは云々、ニコラウス・アーノンクールは譜面との対決で、トランペットが消えるのは「英雄が死んだから」という理由で従来のロマン派的な改訂を拒否して演奏しているとか、そんな問題じゃなくて、カラヤンの指揮でこんなに簡単に強弱が付けられるのかとかまぁ色々。
とりあえず、文章で色々読んだ後に、確認として聴くと本当に面白い。いや、面白い。第9についても。チェロ・コントラバスに関しては凄いの一言。
Karajan, Beethoven: The Symphonies

Karajan, Beethoven: The Symphonies

カラヤン
Beethoven: Complete Symphonies Nos. 1-9

Beethoven: Complete Symphonies Nos. 1-9

アーノンクール
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

フルトヴェングラー