• 本の推薦

いつも使っているサイトが、クリスマスだし、読むに値するサッカーの本を紹介するということをっやっていたのでそれをご紹介。先ず取り上げる日本語訳もあるこの2冊は戦術好きなら最初に上げるジョナサン・ウィルソンとケン・ブレイの本を読んで面白いので、私もオススメしたい本なのだ。
1. 戦術、コーチング、スタッツに関する本

Inverting the Pyramid: The History of Football Tactics

Inverting the Pyramid: The History of Football Tactics

サッカー戦術の歴史 2-3-5から4-6-0へ

サッカー戦術の歴史 2-3-5から4-6-0へ

この本の膨大な量の資料と流れの掴みやすさが非常に良い。そして知らなかったことの発見が多大にあるので良い本です。唯一の難点は、この本、2008年に出た本なので一番新しい戦術についてがないし、著者が東欧関係に詳しい人なので実はスペインが弱い。でもそれは無い物ねだりって感じだ。

How to Score: Science and the Beautiful Game

How to Score: Science and the Beautiful Game

ビューティフル・ゲーム―世界レベルのサッカーを科学する

ビューティフル・ゲーム―世界レベルのサッカーを科学する

この本は科学的な切り口でサッカーを分析する章が面白い。この本が有名になったのはPKの章だけれどもそれ以外でも読んで勉強になることが多い。考え方を増やすという意味ではこれほど参考になる本はない。
さて色々あるので主要な紹介以下はじまるよ。

  • Teambuilding: The Road to Success(チームの作り方:成功への道筋)

Teambuilding: The Road to Success

Teambuilding: The Road to Success

言わずとしれたオランダ代表ややアヤックスバルセロナを率いたリヌス・ミケルスの本。この本の紹介文を読むとオランダ代表をどうやって作り上げたかについてが書いてあるようだ。

  • Attacking Soccer(アタッキングサッカー)

Attacking Soccer: A Tactical Analysis

Attacking Soccer: A Tactical Analysis

イタリア人マッシモ・ルッケージ(Massimo Lucchesi)によるサッカー戦術の本。この人はイタリアでクラブチームに所属せずコンサルタントで食っている人みたいだ。Amazonで検索すると色々と戦術本が出てくる。紹介文を読むとテオリー、コンセプトを説明しているようだ。未読。

  • Why England Lose / Soccernomics(何故イングランドは負けるのか/サッカー経済学)

「ジャパン」はなぜ負けるのか─経済学が解明するサッカーの不条理

「ジャパン」はなぜ負けるのか─経済学が解明するサッカーの不条理

毎度お馴染み、サッカー著述家のサイモン・クーパーの本(Simon Kuper)、サッカーと経済学を掛け合わせて考える本。あんまりこの人の本は得意ではないが、共著者との作業でなかなか入りやすい話題から入っている本だ。

  • Pay As You Play: The True Price of Success in the Premier League Era (プレーの対価)

Pay as You Play: The True Price of Success in the Premier League Era

Pay as You Play: The True Price of Success in the Premier League Era

タイムズの名物記者ポール・トムキンズ(Paul Tomkins)の本。プレミアリーグの移籍市場に対して本当の価格をどれくらいかを検証かけているようだ。着眼点的な面白さが見える。

  • Soccer Modern Tactics: Italy's Top Coaches Analyze Game Formations Through 180 Situations(サッカーの現代的戦術)

Soccer Modern Tactics: Italy's Top Coaches Analyze Game Formations Through 180 Situations

Soccer Modern Tactics: Italy's Top Coaches Analyze Game Formations Through 180 Situations

イタリア人のトップコーチであるアレッサンドロ・ザウリ(Alessandro Zauli)がリッピ、カペッロ、サッキといったイタリアのフットボール色々分析している本らしい。ただ英語版がイタリア語からの翻訳が悪いと評価しているのが気になるな。

Football and Chess: Tactics, Strategy, Beauty

Football and Chess: Tactics, Strategy, Beauty

アダム・ウェルズ(Adam Wells)さんによるサッカーとチェスを使って、戦術的な色々を考える本らしい。ジョゼ・モウリーニョの戦術「守備がまず第一はどうだ」とか考えるみたいだ。気になるから読んでみたい気もする。

Coaching the 4- 4- 2

Coaching the 4- 4- 2

  • 作者: Floriano Marziali,Vincenzo Mora
  • 出版社/メーカー: Reedswain, Incorporated
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: ペーパーバック
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イタリア人のフロリアーノ・マルツィアーリ(Floriano Marziali)とヴィチェンツォ・モーラ(Vincenzo Mora)による、4-4-2の戦術の中身の大事な部分を図版たっぷりに説明しているらしい。

  • Defensive soccer tactics(サッカーの戦術的守備)

Defensive Soccer Tactics

Defensive Soccer Tactics

こちらはドイツ人のイェンス・バンスボー(Jens Bangsbo)とビルガー・ピーターゼン(Birger Peitersen)による守備のコーチングを書いた本らしい。

  • How to Coach a Soccer Team: Professional Advice on Buliding a Winning Team

How to Coach a Soccer Team

How to Coach a Soccer Team

プレミア流サッカー・コーチング 問題を解決する100のトレーニング

プレミア流サッカー・コーチング 問題を解決する100のトレーニング

こちらは、イングランド人の若手育成コーチが書いた本で、コーチする人のコーチングについて書いてある内容が主な本。専業にしたい人が読む本だった記憶。

  • Moneyball: The Art of Winning an Unfair Game

Moneyball: The Art of Winning an Unfair Game

Moneyball: The Art of Winning an Unfair Game

マネー・ボール (RHブックス・プラス)

マネー・ボール (RHブックス・プラス)

ノンフィクション作家、マイケル・ルイス(Michael Lewis)がメジャーリーグの総年俸で下から数えた方が早いオークランドアスレティックスビリー・ビーンGMを取り上げた本である。この副題にある「不公平なゲームを勝つ方法」の一つであるセイバーメトリクスが何であるかを説明した上で、ビーンのアスレチックスがどう戦っているか、即ち発想を転換してどうやって勝つかを考える、という点が欧州のフットボール関係者に影響を与えたのである。

2.サッカーの国毎に関連する本

  • Brilliant Orange: The Neurotic Genius of Dutch Football(輝けるオレンジ軍団:オランダフットボールの神経質な天才達)

Brilliant Orange: The Neurotic Genius of Dutch Football

Brilliant Orange: The Neurotic Genius of Dutch Football

オレンジの呪縛――オランダ代表はなぜ勝てないか?

オレンジの呪縛――オランダ代表はなぜ勝てないか?

60年代70年代からのオランダフットボールの歴史を書いていく本。ゴメン、日本語訳もありながら未読。

  • The Italian Job

The Italian Job

The Italian Job

あのサンプドリアユベントスそしてチェルシーで活躍したジャンルカ・ヴィアリ(Gianluca Vialli)とサッカーアナリスト、ガブリエル・マルコッティ(Gabriele Marcotti)によるイングランドフットボールとイタリアカルチョについての差異などに関して述べている本らしい。特に戦術面に関する章が面白いと。誰か翻訳しろ。

  • Calcio

Calcio: A History of Italian Football

Calcio: A History of Italian Football

Calcio.1898-2010

Calcio.1898-2010

ジョン・フット(John Foot)さんによる、英語における初めてのイタリアカルチョ史の本であるらしい。デキがよろしいのか、イタリア語版もあります。

  • Morbo: The Story of Spanish Football

Morbo: The Story of Spanish Football

Morbo: The Story of Spanish Football

Morbo : la historia del fútbol español

Morbo : la historia del fútbol español

こちらは、カナダ人でスペインからESPNニューヨーク・タイムズに寄稿するskyのレポーター、フィル・ボール(Phil Ball)によるスペインサッカー史の本。タイトル通り病的にハマったと。

  • Futebol

Futebol: The Brazilian Way of Life

Futebol: The Brazilian Way of Life

フチボウ―美しきブラジルの蹴球

フチボウ―美しきブラジルの蹴球

今度はブラジルのフットボール本、日本語訳有るけれど未読。残念。

  • Behind the Curtain: Travels in Eastern European Football

Behind the Curtain

Behind the Curtain

ジョナサン・ウィルソン(Jonathan Wilson)の専門分野である、東欧サッカーの紹介本。多分まぁそんな感じだろう。

  • Englischer Fussball

Englischer Fussball

Englischer Fussball

ドイツ人でドイツの情報を英語で知らせてくれる貴重な南ドイツ新聞およびガーディアンの従軍記者(前にも書いたがcorrespondentの訳語がない)ラファエル・ホーニグステイン(Raphael Honigstein)によるイングランドサッカー史の本。

  • Tor,

Tor!: The Story of German Football

Tor!: The Story of German Football

ブンデスリーガ―ドイツサッカーの軌跡

ブンデスリーガ―ドイツサッカーの軌跡

ドイツのフリーランスの記者、ウルリッヒ・ヘッセ=リヒテンベルガー(Ulrich Hesse-Lichtenberger)によるドイツサッカーの歴史や文化色々の本らしい。未読。

3.クラブチームや選手に着目した本

  • A Season with Verona,

A Season With Verona

A Season With Verona

狂熱のシーズン―ヴェローナFCを追いかけて

狂熱のシーズン―ヴェローナFCを追いかけて

イギリス人作家ティム・パークス(Tim Parks)が、2000-2001のエラス・ヴェローナのウルトラスを追い続けたノンフィクションであり、その上で伏線が面白いという紹介だ。これは面白そうだ。未読。

  • Barca,

Barca: A People's Passion

Barca: A People's Passion

Jimmy Burns

  • So Paddy Got Up

So Paddy Got Up: An Arsenal Anthology

So Paddy Got Up: An Arsenal Anthology

色々な人たちが書いたアーセナル本で、市井の人(ネット上の熱狂的なファン)も書いているというなかなか珍しい。

  • Capello

Capello: Portrait of a Winner

Capello: Portrait of a Winner

ガブリエル・マルコッティ(Gabriele Marcotti)による、ファビオ・カペッロについての本。とっても旬であるし、日本語訳が早くでないかなと望む一冊である。

  • Cantona

Eric Cantona

Eric Cantona

フランス・フットボール紙記者フィリップ・オクレア(Philippe Auclair)による、ザ・キングエリック・カントナの伝記もの。神の色々を知るには相応しい本とある。フランス語を訳せるヤツ、訳せ。