1 EUROレビュー

得点決まるの遅すぎ、胃に悪すぎ。カッサーノが決めたとき勝って進出したような勢いだったけど結果を知ったら項垂れていた。試合展開はというとマテラッツィベルバトフを倒して(若干ミスジャッジ気味)マルティン・ペトロフに1点先制される展開だったし。(前日 マテラッツィベルバトフを潰せばと書いたが、潰してPK献上)後半追いついたペッロッタのゴールもあまり良いゴールじゃないし。1回目で決まれば良いゴールだが。ヴィエリデルピエロも不発だったなぁ。デルピエロも前半のあの大事な場面外すかね。ヴィエリはケガで今回サブからだったけれども彼は高さも強さも何も見せずに消えていった。セリエAでも言われた、ヴィエリはビッグチームから得点できないクセ。ここでも本領発揮。先発だったコッラーディも何もできなかったね。カッサーノが倒されてもPKはなかった。今思えば、フィリッポ・インザーギを呼ばなかったことが非常に悔やまれる。飛び出してゴールを決める選手が一人もいなかったのだから。最後にフランチェスコ・トッティについてだが、彼は魅力的なFKを2本見せてくれたが、それだけの選手だった。決めることが出来ないところがジダンと違う。4−2−3−1という当初のプランでは何が何でも3の中心である選手は活躍しなければならない、ボールはサイドに供給しなければならない、マークを受けながらもゴールは決めなければならない、それが出来ないのだから。その役割を若干軽減するために4−4−2のダイヤモンドのほうが良かったのかもね。もはや結果論。ピルロを使わなかったデンマーク戦

トマソンは今大会素晴らしい活躍をしている。サンドの調子も上がってきているように思える。トマソンのゴールが決まるときに守備を引きつけるサンドの役割はやはり大きい。それ以上にあのドライブシュートは凄かった。軌道が信じられない。ジダンのFKはスライダーのように曲がったが、あのシュートはストンと落ちるようなそんな感じ。2点目のトマソンの絶妙の飛び出しは素晴らしい。昨日のアンリよりも反応が速かったくらい。あれを見るとトマソンは好調だね。スウェーデンの最後のヨンションのゴールは執念で入れたというような感じ。混戦の中、粘って粘って決めたゴール。ソーレンセンは今回もしっかりしてたしね。前半の中盤あたりからの神懸かったセーブはすばらしかった。ラーションに献上したPKについても調子が悪いGKなら倒す前にシュートを撃たれるところ。試合だがヨンションのゴールが決まった瞬間のグラベセンの顔を見たら消耗戦だとしか言いようのないグループだったことがよく分かった。本当に4年前にトルドがしっかりと守ったのに、ヴィルトールのロスタイムのゴールと延長でのピレスからのクロスにトレゼゲのゴールで涙をしたのを思い出すと今回はイタリアに勝って欲しかったんだよ。余談だがトレゼゲは私の従兄弟に顔が似ていてそれだけが嫌いである。選手としては好きだが、顔は大嫌いである。

そして、進出チームだが、当該成績と得失点差により、1位スウェーデン、2位デンマーク。私にとっては悪夢。初戦のデンマーク戦、2戦目のスウェーデン戦の決定的なミス、デンマーク戦ピルロを使わなかったこと、スウェーデン戦の采配ミス、ああ残念。イタリアは戦力ならどこよりも高いと思っていたのだが。ただ、スウェーデンデンマークも強いよ。戦術、戦力、システム、個人能力、色々組み合わせるとそれはイタリアよりも強いということ。特にデンマークのサイドの選手(ヨルゲンセン、グロンケアやロンメダール、イェンセン)がワイドに縦に突破してサンドに当ててトップ下のトマソンが決める戦術はシステマティックでカッコイイサッカーだ。しかも守備もラウルセン、ソーレンセンといる。スウェーデンも堅い守備を基調(メルベリヤコブションがスタメンでサブにミャルビーといる)としながら、攻撃陣の人材(ラーションイブラヒモビッチリュングベリ、カールストロームアルバックヴィルヘルムション、アンデシュ・スヴェンション、リンデロートとか)は豊富である。こちらのほうが攻撃は実に北欧らしい。
とりあえず準々決勝はチェコデンマークは確定。チェコが2トップできたらグロンケアの右サイドは爆発的に攻めること可能だな。チェコは左サイドにネドヴェドだからねぇ。そして左サイドバックヤンクロフスキー。どうなるやら。