1−2 

ブルックナーは交代に迷ってしまったな。どうしてハインツを入れることができなかったのだろうか。理由は簡単である。いつも中盤にはネドヴェドがいた。ガラセクを下ろせばロシツキーはしっかりと下がったポジションで働く。それはネドヴェドがいたからである。しかしネドヴェドがいないので攻撃にロシツキーを残すしかない。そこで入れることの出来る選手がいなかったのだろう。ハインツを入れるにもヤン・コラーを下げる以外選択肢は無かったと思うが、それでもハインツを入れるべきだったと思う。もしくは、オランダ戦で見せた変則3バックをするために、グリゲラを下ろすかすべきだった。プラシルをガラセクに代えるのはあまりメリットないよな確かに。
逆にレーハーゲルジャンナコプロスの投入は失敗だと思ったが、そのあとツァルタスを入れて修正しそれを結果に結びつけた。ジャンナコプロスは後半に入ったものの、あのヘディング以外よいところが無かったが、延長から右に移ってから動きが非常に良かった。それからツァルタス。やはりプレースキッカーで良い選手がいることは素晴らしいことだ。しかし、疑問なのだが、フランス戦、チェコ戦ともにスタメンは2トップなのであるが、FWを一枚削り、カリステアスの1トップにすると非常に攻撃が良くなるのである。どうして最初からこれをしないのか非常に疑問である。もし、これがフォーマットな作戦であるのなら素晴らしい戦略だなと思う。相手のセンターバックに2トップでの守備に慣れさせて1トップに変えるとは。センターバックはマーカーを無くしてしまうのである。今日のボルフがかなり消えてしまっていたよね。フランス戦でもシルヴェストルが画面に映らなくなってしまったし。

決勝はポルトガルギリシャと開幕戦と同じになってしまったが、ポルトガルは敗戦後かなりメンバーを代えたので別のチームと考えた方がよい。何より中心にデコだし。試合の問題としては休養の日数だろう。ギリシャは中2日と過酷だ。そしてカラグニスがいないのだ。多分、ジャンナコプロスがスタメンで行くと思うが、ジャンナコプロスは左よりも右のほうが上手で、左にいれるならツァルタスが良いと思う。

この2ヶ国が来ると思ったかといえば私は正直に言っておこう。No。
ポルトガルはスペインとの親善試合(かなり前だが)を見たときに、これではムリと。その後のスウェーデンとの結果とかイングランド戦などでもそう。それから最後の調整がリトアニアルクセンブルクというのも引っかかった。タレントはいるがチームとしてのインパクトがない。それから開幕戦を見たときには初のグループリーグ敗退とも思った。それが2戦目以降立て直してここまで来たのである。
ギリシャも不安だった。ポーランドとオランダに負けてやってきたチーム。オランダには0−4だった。これは10年前のW杯と同じ結果かもしれないと思った。正直、強いチームだが、チェコには負けると思ってたよ。あの守備は素晴らしい。FCポルトやASモナコと今年は守備ユニットの組み方に新鮮なシーズンである。