東京都現代美術館の企画展2つ(「ピカソ展」と「花と緑の物語展」)に言ってきた。分かっているようにセット券というものを買った。しかしピカソ展が始まったばかりなので混雑しているということで、常設展から回ることにする。いきなり見たのは、サム・フランシス。広いスペースの中にサム・フランシスの連作が4方向に飾られてあって、圧巻だった。
それで、まだピカソの方に人が一杯いたので「花と緑の物語展」から行くことになったのだが、「花」だけのフロアの集め方が非常に面白かった。じゃっかん加えて欲しかったなと思う作品が無いことも気がかりだったが、非常に面白い集め方で、久々に企画展のセンスを感じるものだったよ。これは良かった。次のフロアが、クロード・モネ。しかし、恐ろしいのはモネの睡蓮じゃないところで、人が集まっていたよ。バカだよ。教養付けろよ。美術館に来ることだけでは何もステータスにならないよ。
それでピカソ展行ったんですよ。全体の感想として、窓の外から一番大事な作品「横たわる裸婦」が見えている。金を払う必要が無いじゃん!この作品までの、バラの時代の後のピカソキュビズムがどのように動いていくかが前半の展開で、その頂点が「横たわる裸婦」なのである。と思う。私は加えてこれが最高傑作だと思っている。勿論、「アヴィニョンの女」も良いと思うし、個人的には「青の時代」の一連の作品群は好きだが。で、前半を終えると、エスカレーターを下って下のフロアへ。
この下のフロアのテーマは、「愛」と「暴力」が加わり、「ミノトロマジー」を頂点に構成されている。しかし、狭いフロアでミノトロマジーを、見るのに他の客に邪魔される。ちょっと憂鬱になったが、しかしミノトロマジーまでがどうなるかという、美術史的な展開は好きだ。そして最後にピカソの生涯についての映像のフロアがあったが、見ていない。サマリーがあれば読んで済むから。
最後に、もう1回、サム・フランシスを見に行く。格好良すぎる。ステキすぎる。落ち着くし、何か色々な世界が広がり、音が聞こえるくらい。宇宙を感じるよ。全てステキ。