id:eirene:20041105#p1の感想を見て、確かにマルタ・アルゲリッチは衰えたという印象はある。このギドン・クレーメル、ユーリ・バシュメット、ミッシャ・マイスキーとやったブラームスのピアノ四重奏曲以前に、マイスキーと録音したショパンのチェロ・ソナタが良くなかった。このピアノ四重奏曲はブラームス室内楽曲が至極難しいことを解っているし、カップリングに興味が湧かなかったので持っていない。視聴した記憶はあるが、印象もない。個人的にはルドルフ・ゼルキンとアドルフ・ブッシュ四重奏団が一番好きだ。ドイツの正統派と思えるのはこれだけだよ。
で、アルゲリッチ室内楽曲がヘタかというとそういうわけではない。上記の評にもある通り、室内楽曲は演奏者が互いにシンクロしないと良いモノにならない、名前だけで集めても何にもならないわけ。アルゲリッチの演奏でも物凄い演奏がるから。下の2つは凄いよ。
ショパン:チェロソナタ ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番・第9番
ただ、「スプリング」だけは何年経っても、アドルフ・ブッシュとルドルフ・ゼルキンに敵うディスクを聴いたことはないけどね。それからベートーヴェンヘンリク・シェリングアルトゥール・ルービンシュタインの演奏も好きだ。ルービンシュタインも相当自信があったディスクだそうで。
ついでだから書くと、クレーメルマイスキーブラームスの二重協奏曲を録音している(バーンスタイン指揮、ウィーンフィル)が、2回目にやったクレメンス・ハーゲンのほうが良かったね。