比較

例えば何が必要だったのかを考える。比較として良い例になるクラブは

  1. 04-05 FCバルセロナ
  2. 01-02 レアル・マドリード
  3. 03-04 ACミラン

まず、バルサは何をするか。彼らはパスを綺麗に繋ぐ。しかもサイドバックまで高いポジションにあげることで非常にサイドからサイド、ワイドに繋ぐこともできるし、足下に技術ある選手が色々と攻撃に出ることができる。それは多くの選手のフォローがあるからであるが、それを可能にしているのは、ボランチエジミウソンマルケスという選手の起用をしているからである。今回、中澤佑二を投入して、宮本恒靖ボランチの底にしたら、サイドバックが攻撃しやすくなる変化がおきたかもしれない。
レアルは、世界で一番美しいショートパスで繋ぐことサッカーをしたクラブである。それを可能にしたのはボールを拾うボランチマケレレ、フラビオ・コンセイソンがいたことよりも、高い位置でしっかりと戦況を見極めたフェルナンド・イエロがいたことで、高いディフェンスラインの統率力である。イエロのようにサイドに散らす、中で勝負を賭けさせるギアチェンジの役目となる選手はいなかった。
ミランはサイドで勝負できるカフーがいる。右で一気に駆け上がれば、中に世界屈指のシェフチェンコがいることで攻撃が成り立つ。その場合しっかりとフォローするガットゥーゾがいることでカフーの攻撃参加も用意なのであろう。左にもしっかりとパンカーロが控えているし、攻撃も右に偏らず、セードルフは攻撃参加するし、中でカカ、ルイコスタが攻撃の核として働いているのでサイドだけに注視ができない。加えてラインを高くしすぎるとピルロのフィード一発でやられるということをする。日本は中から攻撃する選手もいなければ、フィードもなかった。
ついでに、この3チームはディフェンスラインでも、しっかりと核となる選手がいる。イエロの他にプジョルマルディーニと。今日の試合、宮本が守備で叱咤しているシーンを見なかったので、変えた方がよい。個人的にはトゥーリオのほうがまだ良いと思っている。
最後に、ビッグクラブと比較すると、日本代表の応援はヘタだ。選手名のコールと「ニッポン」コールしかしない。誰が仕切っているかしらないけど、広いスタジアムのなかで、緊張感のない応援はどうかと思うけどね。欧州(特にピッチとグラウンドが近いイングランド)はファンの声援が凄く反響してカッコイイ。しかも日本は歌のバリエーションがないよね。残念。