正直私の筆の力では、あの日本代表をどう誉めて良いのかワカラン。何か書けるとしたら、よく頑張りました。頑張って点を取りました。2点も。「課題の残る試合だった」とか言う人いますよね。大いに有りですよ。とりあえず、ジーコ自体の失敗と、ジーコのやった中身の失敗、そしてそもそもの失敗とあるわけですが、とりあえず泣きたいくらいに書きますね。
まずジーコ自体の失敗は

親善試合の2試合で殆ど4バックを試さず、突発で4バックをやったこと

親善試合はテストなのだから、あらゆる場面の想定であり、試すことが必要なのにしなかった。監督としてそもそも想定していなかったわけだし、親善試合で早い時間から得点して内容のない試合をしてしまった代表の選手のお粗末な惨状である。情報戦だとか言うのなら主力をカザフスタン戦、シリア戦に使い続ける必要もあるまい。
次に中身の失敗

先発選手の発表

まぁ特に小笠原満男あたりははっきりと対策を立てられていた。日本代表の場合、11人のうち3人しかアタッカーがおらずたいていの場合、一人がボールを持つと中には2人のみという貧弱サッカーをしているのであり、クラブレベルと違い本当に負けられない中で有る程度の選択の余地を残して戦うことが求められるのにジーコにはそもそもの危機感の欠如があり、如実に結果に表れた。戦術の失敗については悲しいかな書けば書くだけ吐き気と涙が止まらなくなる。唯一言えば、「カウンターから効果的な攻撃がない」ことが大問題。
そもそもの失敗

何故。ジーコである必要があるのか?と問うことのない協会と周囲

正直、アジアカップ優勝以来ジーコへの論調の風当たりが良すぎる。これで今回も勝ったので首の皮は繋がったのか?内容からしたら最悪だが。何でカウンターアタックで枠内シュートまで持っていくことのできない日本代表を仕上げた監督に見切りを付けられないのだろう。本当に不思議でたまらない。
私と一緒に見ていた人が、「昔の日本対欧州の強豪の試合みたいだな」とボールをポゼッションするものの攻撃で効果的なモノがないという意味で、即座に二人で1998年フランスW杯の日本対クロアチアダヴォル・シュケルの話で盛り上がってしまった。そういえばあの試合、私の恩師は「シュケルが1点を決めたが、もし同点にされたら1点また取る実力がある」と言っていた懐かしい記憶。日本は実力ではなくファンタジーで1点取るわけか。何であのゴールキーパー、パンチングしたんだろう?大黒将志のゴールシーン。