• 古くさいドイツ

今回のnumberという雑誌で一番気になったのはチャンピオンズリーグよりかW杯欧州予選B組のプレビューだった。その中のオットー・レーハーゲルに対するユルゲン・クリンスマンの評。

「彼はいまもゲルマンサッカーの優位を考え、実践している」

ステキすぎるではないか。10年前など、欧州サッカーといえば、イタリアとドイツのリーグだったわけだし、その当時にヴェルダー・ブレーメンを率い優勝したこともある男。思えば90年代の彼はブレーメンの後、奇跡のカイザースラウテルンの昇格優勝、バイエルン・ミュンヘンでの決勝進出即解雇と。
ただ、そのドイツとは3-5-2で、スイーパーを起き、機を見ては上がるというフォアリベロ的役割*1を無し、中盤は分厚く、攻撃は爆撃機だったり、鷲だったり、高さの目立つモノだった気がする。最近のドイツ代表はらしさがない、何故か、それは攻撃や戦術よりも、まず守備陣だと思う。
それから、タレント性に関してはドイツといえば、強いメンタルを持つ選手が多かったはずだが、近年、そんな選手はシュテファン・エッフェンベルクアンドレアス・メラー以降見た(両名とも代表での活動はなかったな、21世紀)ことがない。ファビアン・エルンストは常にスタメンではないし。

*1:これまでできるとリベロというらしい。元々サッカーにおけるリベロとはスイーパーと同意だそうだ。バレーボールのリベロも守備で自由に動き回ることらしいぞ。