UEFAチャンピオンズリーグ決勝 プレビュー2発目

昨日に引き続いて、今回は、両チームのポイントとなった試合をチェック。
まず、リヴァプール。やはりレッズはグループリーグの第6節、オリンピアコス戦かと。稀代の天才リバウドの素晴らしいフリーキックが決まったことで3得点が要求される中、リヴァプールの攻撃の特徴は、サイド攻撃に開くことのできる選手がいること、次いでミラン・バロシュに高いボールを集めようとするとファウルになってしまうことが多いということ。今回の決勝の主審はこの試合と同じメフト・ゴンザレス(スペイン)、リヴァプールはこの試合の後、守備の分厚さと、ルイス・ガルシアの良さが発揮されることになるわけだが、やはり印象に残っている試合として。そしてカップ戦における強さ、ベニテスの采配も分かる試合はこれが一番かと。もう一つ挙げるなら、トーナメントで無失点に抑えた3試合だろう。これは相手に恵まれた感もあるわけだが。チェルシーユヴェントス共に、攻めてくる相手には強いが、自ら攻めるタイプではなかった。
ミランは、強さを見るなら、対インテル・ミラノ戦の1stレグ。攻撃の効率の良さ、しっかりと整備された守備陣に文句の付けようのないところだった。逆に見事に弱点を露呈したのが準決勝の2ndレグ、対PSV。常にサイドに揺さぶられるながら中を突かれると、ディフェンスラインが引くことになって、シュートを撃たれる場面が増える。対FCバルセロナ戦も同じような状況だったが、コンディションの悪さからミランの悪さがしっかりと出た。また中盤でもヨハン・フォーゲル、マルコ・ファン・ボメルが中盤でしっかりと動くことでアンドレア・ピルロが上手く機能しないと、ミランの攻撃力は半減してしまう。そこは前回のビッグイヤーの時と代わりはない。ただ、当時と比べると、ピルロの守備能力と組織のフレキシビリティーは格段に上昇しているのは見える。