今回のNumber

日本代表特集でしたね。直前に骨折してしまった小野伸二のインタビューもあったわけですが、個人的に面白かったのは稲本のインタビュー中の「戦術については話すのはヒデ、本来ならジーコがやらなければいけないのに」という言葉と、3バックか4バックかという守備についてのコラム。「危機管理の引き出し」とかいう言葉だったかと思うが、これは読んでいて非常に面白かった。そしてそれを3バックと4バックを併用するバイヤー・レヴァークーゼンで考えてみる。カルステン・ラメロウディエゴ・プラセンテとか非常に魅力的な動きしてますよね。危機管理。勿論、3バックのジュアン、ロッキ・ジュニオール、イェンス・ノボトニーの動きも見ていて面白いわけだが、チーム全体の守備の動きはやはりラメロウってわけか。日本にラメロウのような戦術理解、守備の判断ができる選手は誰だろうか?個人的にはそれこそ中田英寿しかいないのかもしれない。本当はトレクァルティスタであったほしいのだが。
もう一つ、面白かったのはボランチ論でした。実際ボランチの名前を挙げると一人は守備的、もう一人は攻撃的のコンビが良いという結論を出していたのですが、実際挙げられたメンバーがアンドレア・ピルロジェンナーロ・ガットゥーゾクロード・マケレレフランク・ランパードといった、4バックなんですよね。日本のような3バックの場合、ワンボランチという選択肢もあるワケなんですよね。ディナモ・キエフのアイラ・ユスフのように相手の攻撃の中心選手をマークしながら、攻撃にはしっかりと上がってこれるだけのスタミナと運動能力があればの話です。加えてディナモ・キエフの場合はゴラン・ガブランチッチが上がってくることもポイントですな。もう少し加えて書くと、3バックだったころのユヴェントスは、ディディエ・デシャンパウロ・ソウサ、アントニオ・コンテエドガー・ダーヴィッツ、ウラディミール・ユーゴビッチから2名もしくは3名でしたよね。ドイツ代表も、シュテファン・ロイター、ギド・ブッフバルトとか本職はセンターバックの選手が中盤の底として2層のディフェンスラインを構築してましたよね。そのラインを縦断するのがリベロというわけですよ。
その辺りまで書くと実際、3バックとボランチの考えは変わるのかもしれない。