• コンフェデと日本

コンフェデである。ジーコ監督下では2回目である。前回はフランス戦だけは今でも覚えている。中村俊輔フリーキックに感動し、遠藤保仁フリーキックで大きく騒いでいたのは覚えている。前半はジェローム・ロタンに期待していたわけだが、ロタンはケガもあり動きも悪かった。結果はミカエル・シルベストルからのロングフィードシドニー・ゴヴのゴール一発に沈んだ。それが実力の明らかな差だった。アレックスの守備の上達は今もないわけだな。
それはさておき、あの頃の4バックの日本の攻撃は私は好きだった。中田英寿中村俊輔サイドバックが上がってクロスを入れる時にしっかりとこぼれ球を拾うことができる位置にいた。もしくはFWよりも上がってゴールを決めてしまうことのできる位置にいた。(ちなみにその後、コロンビア戦において小笠原満男はこれができなかったわけで、小笠原が好きじゃない理由はここだ)この4-4-2が2003年10月6日のチュニジア戦で、良い内容だったが捨ててしまった。チュニジア戦での柳沢敦鈴木隆行のカウンターへの移行作業は今でも一番良かったと思っているわけだが。サイドバックの適任者がいないとか言う理由だったはずだが、4年も任期があるならJリーグから探すこともできるはずだがな。正直2年前のコンフェデの試合以降に日本代表に期待した姿は現状に比べると低い。今回、ギリシャに高さで当たり負け、ブリーザスあたりに決められたらどう弁解するのだろう。確かにギリシャが本気かどうかも気になるが。メキシコは本気だと思うが、正直面子を知らん。昔のウーゴ・サンチェスやガルシア・アスペ、ホルヘ・カンポスとか往年の選手なら覚えているが。今はヘラルド・トラドとラファエル・マルケスだけじゃよ。

1巡して世界の国の強化方針が分かった気がする。特徴的なのはイタリアだろう。イタリアといえば1歳ごとに強化するわけでこの大会には明らかに不向きだ。しかも面子にアルベルティ、ソレンティーノ、モントリーヴォといない。気づけば、デ・マルティノくらいしか見る選手がいないのかもしれない。とにかくイタリアといえばクラブがしっかりと熟成させるから、U-23でも早いくらい。
逆なのはスペイン。ここは若手もルール上プロと試合ができる制度が(Bチームが2部で試合できる制度もある、今レアルBは2部昇格プレーオフをやっている)ので若手抜擢には比較的困らない。だから若い才能が芽を出すには困らない。そして五輪等でも良い結果が出せるということか。しかし、ヘスス・ナバスが出ていないのは残念な。
不思議なことにオランダはクラブの若手育成で有名だが、ワールドユースは3度目の出場。実に不思議だ。ラフィやスナイデルを除くと若手と行っても20代過ぎてからの起用と考えると納得なのかもしれない。
今回、リストで驚いたのはスイス。既にAの主力が何人もいるのはおそらくここだけ。FWの若手はそんなに驚かないが、フィリップ・センデロスを起用できるのは反則だと思ってしまう。
ドイツは1981年に優勝している。この面子が以後の黄金時代の礎を築くわけだが、今回の面子、1部で見た記憶がない。DFBカップのアマチュアチームの選手ばかりなのだろうと思う。監督、ミヒャエル・スキッベというのは大きいな。
欧州の若手生産国というと、近年のその地位を高めているトルコ。ただ頑張れというしかない。見たことないんだし。それから、初出場のウクライナウクライナもやっと若手育成にまで力が入るようになったらしい。スポナビにはそう書いてあるし。こちらもとにかく頑張れという他ない。見たことないんだし。